2022年7月9日土曜日

フィッシング詐欺 怖い、巧妙

 


おかしいのは詐欺サイトに騙されないようにという注意がある


昨年の11月のアメリカの古書店サイトに、須藤かくの写真が70ドルで売られていたので、思わずポチッと押してしまったが、後にこれがフィッシング詐欺であることがわかったことをこのブログで書いた(2021.11.4)。悔しい思いがしたが、何よりクレジットカードの再発行が面倒であった。

 

 

その後、ネットで買い物をするときは、よほど注意しているが、それでも最近のフィッシング詐欺サイトは巧妙になってきている。ここに示すperfectと呼ばれるサイトはかなり多量の商品を扱っている。以前、ヤフーオークションで珍田捨巳の手紙が出ていたので、落札した。書体の比較のために珍田の他の手紙をグーグルで検索していると今年の2月に、やはりヤフーオークションで出ていた。そしてさらに調べると、ヤフーオークションで出ていたこの珍田の手紙がPerfectyというサイトで売っているのがわかった。

 

11000円で高いとは思ったものの、珍田の手紙がそう多くオークションで出ることもないため、即買おうと思ったが、以前の須藤かくの経験から、もう一度よく検討したみた。

 

1.           おかしな日本語になっていないか。:フィッシング詐欺サイトの多くは中国人が運営しており、サイトに変は日本語があれば、かなり怪しい。ところがこのサイトにはおかしな日本語が使われていない。2。問い合わせ先が書いているか:おかしなサイトでは問い合わせ先が書かれていなかったり、そんな住所がないことが多い。ところがこのサイトでは住所が書かれていて、その住所をストリートビューでたどるとアパートの画面となる。アパートの住民がサイトを運営している。こうしたことは多い。3。決して安くはない:詐欺サイトではロレックの時計が2万円で売られていたり、入手困難な商品が売られている。ところがこのサイトではそうしたものはほとんどなく、マニアックな商品が多い。返品・交換のことも書かれており、HP自体の違和感は少ない。

 

ただ問題なのは、値段が7798円など変なものであったり、送料無料で、さらに10800円以上は代引き手数料無料となっているが、この値段も消費税が8%の表示となっていておかしい。それ以外はおかしなところが少ないH Pである。このサイトが詐欺サイトとわかったのは、会社“ギーグルジャパン”を検索すると傘やレインコートを販売する会社が出ている。さらに“ギーグルジャパン 詐欺”で検測すると、フィッシング詐欺サイトの情報が見つかる。かなり詳しく見てみないとわからないし、さらにいうなら、誰かが詐欺サイトとネット上に出してくれないとわからない。会社名をほかにすればバレないだろう。

 

さらにyardlabor.buzzというアドレスもどうも日本の会社でないように思えるが、ただ.buzzドメイン自体は中国独自のものではなく、世界中の人が取れるものである。また昔からあるショップは固定電話の番号を書いている場合が多いが、最近の店舗なしの場合は携帯番号しか書かない。

 

今後とも、詐欺サイトはますます巧妙化していき、こうしたアドレス、ドメインも変更していくだろう。以前は、人気商品を安く売るという方法であったが、最近の詐欺サイトはヤフーオークションで、人気があった、落札されたものの写真をパクリ、それを自分のHPにのせる。あるいは他のネットショップ店から、これも写真を拝借して、値段も落札価格かそれより少し安い値段をつける。かなりマニアックな商品を扱っていて、こんな商品を買うのは自分くらいしかいないだろうという商品を餌にカードの情報の抜き取るのだろう。利用者はすぐには騙されたとは思わず、催促の連絡をしてもなかなか商品が来ないことで初めて詐欺サイトと気づくが、その間にカード情報を利用して金を抜き取る。流石に最近はオレオレ詐欺も警察の努力で騙される人も少なくなったが、こうした詐欺サイトは会社自体が中国にあり、なかなか捜査が及ばないのでほぼ野放し状態で、厄介である。

 

ネットで騙されないと思っていた私も簡単に騙されたし、こんなブログを書いてもまた騙されるであろう。アマゾン、楽天、ヤフーなどの提携店、いつも利用している店、実店舗があるサイトなど利用するしかない。実店舗があると言っても巧妙に騙すところもあり、何重にも疑う必要がある。ただこうした日本での個人ネット詐欺の90%は、中国人によるものと考えられ、日本政府も、中国政府と連携して対策をとるべきであり、中国業者の締め出しをできないものだろうか。


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