2020年4月8日水曜日

弘前公園の桜映像



昨日(4/7)の東奥日報の夕刊、明鏡欄に載せた提言は以下のようなものである。

弘前公園の桜映像 配信はできないか 
 桜田弘前市長が、弘前さくらまつりの中止に続いて、先日、桜の開花時期の弘前公園の閉鎖を決めた。入り口が閉鎖され、公園内には人が入れないようになる。これによる県内外からの観光客の減少は、市内の観光業界にとっては大きなダメージとなるだけに、弘前市民、観光客の健康を考慮した苦渋の決断であった。
 一方、誰一人いない桜の咲き誇る弘前公園。これほど美しい光景は世界中にないだろうし、今後もそうした光景をまず目にすることはなかろう。できればこの美しい光景をせめてテレビで見ることはできないだろうか。
 ◇新型コロナウイルスで自宅に閉じこもりがちの世界中の人々にとって、天国のような美しい桜の景色は大きな励みとなるだろう。最近では4Kあるいは8Kといった高精細度の撮影が可能であり、弘前公園の全体をきれいな映像で記録、保存することができる。
 ◇弘前市とNHKなどの放送各局が協力して、できるだけ少数の放送クルーで立ち入り禁止の弘前公園内を撮影し、ぜひともその美しい映像を世界に配信してもらいたい。そしてコロナウイルスが早く終息し、来年度は世界中の多くの人々が弘前公園に来て、実際の桜を堪能して欲しい。
(弘前市・広瀬寿秀)

 投稿したのは櫻田市長が弘前公園閉鎖を決めた翌日の4/2であったが、土日を挟んで月曜日の掲載となった。その間に、実際にこうしたことが可能かと、知り合いのNHKのディレクターに聞くと、NHKでは県域を超えての取材やロケは原則禁止となっており、またBS放送も予算が決められて制作するため、急に撮影はできないということであった。つまりNHKで撮影するなら、NHK青森支局で作るということになるが、予算をどうするかという問題もある。そこでこれも知り合いの東奥日報に記者に聞くと、弘前市としては弘前公園の桜状況をライブ撮影でYoutubeなどで流す予定、さらに報道各局に日時を決めた上での撮影許可を出す方法であるという。

 弘前市でも私の提案に関わらず、すでに観桜会100年を記念誌のための写真撮影を企画していたようである。ただ動画あるいはテレビ放送としての撮影を企画しているかというとはっきりしない。無人の弘前公園、これはいろんなところで活用できる。まず今春に開館する弘前れんが倉庫美術館で、アートとして無人の弘前公園の映像を流すことができよう。これはプロジェクターで流してもよいし、周年的なイメージ映像としても使える。さらに弘前観光館や弘前駅でもプロモーション映像として活用できるし、世界各国の観光旅行会社に送ってもよいし、DVDで発売してもよい。こうしたことを考えると、市内の撮影会社に弘前市から4Kあるいは8K撮影を委託して著作権を弘前市が確保しておく手もある。青森県のNHKあるいは民間放送各社に撮影、放送の便宜を図り頼んでもよいし、緊急予算とはなるが、弘前市で独自に撮影する方法もある。開花の日時が迫っているので、弘前市およびコンベンション協会など関連機関の早急の検討と対応を期待する。

PS; 本日(4/9)、弘前公園の桜の写真、動画を桜の見頃が終了するまで報道自粛してほしいというニュースがあった。また西堀の封鎖は無理だろうと思っていたが、ここも封鎖されるようで徹底した方がよかろう。市が検討していた園内のライブ撮影も禁止されたが、それでも無人の園内の撮影は、今後もその画像のいろんな活用が考えられるだけに、是非行うべきである。その際、記録としての動画だけでなく、アートとしての動画も欲しいところで、要望があれば県内に住む映像作家の撮影も許可して欲しい。



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