2007年2月16日金曜日

歯磨きコーナー




歯磨きの練習をしてもらうコーナーです。衛生士がここで赤い染め出し液で歯の汚れているところを染め出して、指導します。できれば中学生になるころにはきちんとした歯磨きの仕方をマスターしてもらいたいと思います。私も含めて歯医者は実はあまり虫歯になりません。この原因は歯磨きのこつをマスターしているからで、別に甘いものをそれほど控えているわけではありません(ダイエットは別ですが)。それほど難しいものではありません。またフッ素の併用も効果的です。
私が大学5年生の時、1年間基礎の講座に行って実験するというカリキュラムがありました。私は生化学を選び、そこで虫歯を抑制する物質を探すという実験のまねごとをしていました。卒業後は小児歯科に残りましたが、そこでは微小PHメータを上の奥歯につけ、砂糖水を掛けてPHがどのように変化するかを調べるお手伝いをしました。結論から言うと、虫歯がそれほど簡単にはなるものではありません。特に、唾液の緩衝能(PHが酸性、アルカリ性に行くのを食い止める能力)が重要です。虫歯は夜作られるというように、唾液の流出が少ない、夜寝る前に甘いものを食べない、その前に磨き残しのないようにすることが重要です。歯磨き後にフッ素ジェルを使ったり、歯磨き剤を使ってもあまりブクブクをしないのもいい方法です。
写真、手前の機械はあごの運動をコンピュータで解析するシロナソというものです。あごのずれが大きく、手術が必要な患者さんで使っています。
奥歯の形をしたランプ、これはTooth Lampと言いますが、この上に載っている怪獣はFredyという名前をもっています。アメリカの歯科教育用の会社で作られているもので、歯が実にリアルに作られています。主として歯磨きやフロス(歯と歯との間を磨く糸ようじ)の仕方を教える教材です。パペット人形になっていて裏から手をつっこんで、口をあけたり、手を動かしたりできます。中に水を入れる容器があり、舌のところから水が出るようになっていますが、どういう風に使うか不明です。

0 件のコメント: