2014年6月26日木曜日

ワールドカップ 一次リーグ終わりました



 残念ながら日本代表は一次リーグで敗退。アジアのレベルを考えると順等であろう。アジア予選で日本と競ったオーストラリア、イラン、韓国があの様であれば、いたしかたない。アジアで頭2つ抜け出せないと世界では通用しない。アジア予選の対戦国のような弱いチームでは防御を固められ、それを突破するには日本らしいという攻撃的なサッカーをしないと点はとれないが、ヨーロッパ、南米の強豪国相手では攻撃サッカーは全く威力のないことを露呈した。しょせん井の中の蛙状態であった。世界の強豪国相手の試合では、防御を固め、速攻にでる、弱い国の戦いをしなくては勝てない。

 今回の結果で、確実にアジア枠は減らされるだろう。アジア選手権など、アジアサッカーの底上げがないと、今後も日本も含めたアジア勢の活躍は望めない。日本代表もコパアメリカへの参加や南米遠征、ヨーロッパ遠征などアウェーでの試合を増やし、カウンター攻撃の経験を積む必要があろう。アジア向きの攻撃サッカーと強豪国向けの受け身サッカーの両方を身につけなくてはいけない。難しい点である。それと前回のブログでも提示したが、優れたセンターFWの出現が待たれる。どうも日本代表は中盤のハーフの選手ばかりで、他国のような中心的なエースがいない。

 ワールドカップも一次リーグが終わり、これからが一番面白くなる。ダークホースはメキシコで、決勝トーナメントの最初がオランダとは厳しいが、快速ロッペンを封じれば、勝てるだろう。これを勝てば準決勝までは進めそうである。ブラジルは決勝トーナメントが南米勢ばかりと戦うことになり、お互い手の内を知られているため、苦戦しそうである。コロンビアが強いが、大きな大会での経験が少なく、ブラジルの方が優位である。アルゼンチンは南米予選の停滞から、メッシ以外はそれほど迫力なく、優勝は厳しい。ヨーロッパ勢ではドイツだけであろう。

 今回、日本代表の試合を見ていると、岡田、山本前監督の解説が一番冷静で、俯瞰的であった。一般ファンはかなり感情的に試合を見るが、監督は常に冷静に試合を見る必要がある。監督としての一種の能力のようなものだろう。オシム前監督もそうだが、戦う気持ちは選手と同じでも、相手監督の戦術、味方の疲労状態など総合的に見て、試合をしなくてはいけない。今回のザック監督もワールドカップ経験のないために、最後は世論に負けて、日本人の好きな玉砕攻撃、バンザイ攻撃となってしまった。日本が決勝トーナメントに行けたのはトルシェ、岡田前監督の二名だけで、ジーコも監督としてのワールドカップ経験はなかった。次期監督は、こういった理由でワールドカップ経験監督になることは確実であろう。これからの4年間、アジア予選向けの攻撃サッカーと本番向けの守備サッカーの両立は難しいが、がんばってほしいところである。それとあれだけ人口のいる中国は潜在的には大きな可能性がある。選手の技術が向上し、ヨーロッパでも活躍する選手が数名でるようになれば、後10-20年後には期待できる。


 過去のワールドカップの一次リーグの試合では2002年のドイツ対アイルランドが記憶に残っている。ラスト10分の魂の戦いはすごかった。

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