2016年1月6日水曜日

パタゴニア シンチナ・スナップ・Tパンツ







 今年の正月がどこにも行かず、もっぱら家にいた。おかげで時間がなくてこれまで見られなかったオードリー・ヘップバーンの映画「戦争と平和」(3時間)とNHK72時間の特別番組、9話一挙公開を見ることができた。「戦争と平和」はもっと長いロシア映画の方が原作に忠実であるが、何と言ってもオードリー主演の1956年の映画は、オードリが一番きれいな時のもので、「ローマの休日」、「いつも2人で」の次に好きである。

 13日は、近くのパタゴニアショップを訪れ、前から気になっていたシンチラ・スナップーTパンツを買った。このフリースでできたパンツは昨年販売され、気になっていたものの、値段が高くて躊躇していた。正月だから、部屋着の暖かいズボンとしてまあいいかと思い、購入した。早速履くと、ものすごく暖かく、肌ざわりもよい。ただ室内着としてはいいが、これを穿いて外出するとなると、どうもためられる。普段使っている黒のバジャマと外見は変わらず、若い人ならいざ知らず、私のようなおっさんが履くと、あの人、パジャマのまま外出しているわと言われかねない。

 パタゴニアの製品は、R2を1本、R3は1本、持っており、いつも冬場はこればっかり着ている。あまり気に入ったので、友人にも勧めたし、何より大阪にいる母親が気に入り、やはりR2R3を送ったが、寒い季節、こればかり着ている。家内にもR2を買ったし、伯母さんにも買ったし、都合R2R3で合わせて6本買った。高いが、これだけ毎日着続ければ十分に元はとったし、その割には、頑丈で、買った当初の毛並みはほぼ保存されている。家内の洗濯方法がいいのかもしれない。

 シンチラパンツも当初はLサイズを購入しようと考えていたが、実際に試着するとウエストがわりとゆるく、Mサイズでぴったりだった。アメリカ人の平均身長は178cm、体重87kg、ウエストは95cmくらいなので、身長175cm体重79kg、ウエスト86cmの太り気味の私でもMサイズでOKである。ただ足の短い私には丈は10cmくらい長い。ちょっとダブり気味で、家内に裾上げしてもらおう。

 家内曰く、イトーヨーカドーで買ったPrismaというメーカーの1000円の黒のスウェットパンツとどこが違うのかと。なんぼなんでも13000円のものと1000円のものは違うと言ったが、Prismaのパンツを穿いてみると、その差は微妙で、若干、パタゴニアの方が肌ざわりがいいくらいで、ほとんど差はない。まあこうしたものはブランド代がほとんどと考えればよいか。この冬、毎日穿いてみて、耐久性に問題がなければ、本当の評価ができるだろう。こうしたことは矯正歯科の分野でもあり、ある人が東京の歯科医院で矯正の相談に行ったところ、治療費が200万円という。矯正治療は材料代などしれたものなので、料金は先生の経験や臨床能力に依存するなら、それもありと思われる。ところが誰が矯正歯科を担当するのかと調べると、認定医をとったばかりの若手の先生である。我々矯正専門医からみて素晴らしい臨床技術を持っている先生がいるが、こうした先生のところでの治療費が先に述べた若手の先生のところの半分以下という逆転現象がおこる。通常考えれば、経験が豊富で、臨床技術も高く、安ければ、みんなそちらに行きそうなものだが、かえってHPなどで派手に宣伝している審美歯科のところで矯正治療を受ける患者さんは多い。

 このことはパタゴニアとPrismaのスウェットパンツと同じように思えるが、一番の違いはパンツには定価があって、客はそれを承知で買うのに対して、矯正治療費は定価がないことである。定価がないものでも、適正価格というものがあるので、これは多くの歯科医院を廻り、十分に調べる必要があろう。それを知らないと、詐欺とは言えないにしても不当に高い治療費を払うことになる(安いのがいいとは言っていませんので)。アメリカでは有名美容師のカットの料金は1000ドルを越えることがあるが、これだけ高くても予約は一杯という。ただ日本では、いくら有名な美容師でもこうした高額な料金は取らないし、著名な矯正歯科医もそうである。非常識な料金を設定する歯科医は、非常識な先生が多く、そうした治療を受ける患者も悪いが、これだけ情報が多い社会で、何も調べないで治療を受けるのは、ある意味、非常識で、自業自得と言ってもいいかもしれない。

*実際に外で履くと、フリースは風を通すため、冷たい風が入ってくる。寒冷地用のパンツはLLビーンやエディーバウアーのフランネル裏地付きのチノの方が暖かいようだ。

0 件のコメント: