2018年12月27日木曜日

外国人観光客 夜の弘前



 大好きな番組、ヒロシの「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」を見ていると、台湾の基隆のことが放送されていた。いつもの番組では、駅前周辺にあまりレストランがなかったり、地元料理がないため、随分あちこちを歩き回り、現地の人に聞いたりしてようやく、レストランに見つけることができる。ただ台湾ではあまりにレストランが多すぎて、その中からどこを選ぶか苦労するという場面が多い。台湾人は、外食が好きで、まず朝、昼は、ほとんど人が外で食事をとる。朝は出勤途中、家の近所の屋台で、昼は職場近くの食堂で食事をとり、夜も夜市に行って食事をとる家族も多い。朝昼晩の三食、全て外食という家も。さすがに田舎に住む家では三食外食はないだろうが、それでもちょっとした街でも屋台や小さな食堂が多く、外食に困ることはない。

 中国人はどうかというと、ある調査ではほとんど、朝食についてはほとんど毎日外食が34%と最も多く、昼食は週5、6回が29.3%,夕食は週1、2回が45.7%となっている。朝食についていえば、週5回以上は49.3%で、ほぼ半分の人で朝食が外食である。ちなみに日本では朝食を自宅で食べる比率が91.2%高く、外食は7%くらいである。昼食は日本人でも外食が多いが、おそらく夕食も含めて、台湾人や中国人の方が圧倒的に外食率が高いと思われる。彼らからすると日本は、朝開いている屋台や食堂が少ないイメージを持つだろうし、夜も東京など大都会を別にすれば、弘前のような地方都市で食べるところが少ないと思うだろう。

 そういうこともあり、弘前の夜、7時というと店は閉まり、あまり人も見かけなくなるが、その中、一様にアウトドアの格好をした一団を見かける。おじいさんとおばあさん、そして若夫婦とその子供、全部で6名ほどの中国人観光客の集団である。暗い道で盛んにスマホをいじって何かしている。そして駅前のイトーヨカードーに入っていく。7時を過ぎるとヨーカドーも人はまばらになり、食品も割引シールが貼られていく。その中を彼らは焼き鳥や寿司、おやつなどの食べ物を買っていく。せっかく弘前に来たんだから、夜もホテルに閉じこまないで、観光をしたいということなのだろう。

 それでは弘前で、夜7時以降、観光するところはあるだろうか。ヤマダ電機などの家電店は9時頃までやっているが、弘前の中心街にはなく、郊外にある。同様に大型のゲームセンターもそうである。弘前城近くの観光施設、弘前ねぷた村は5時までで、デパートの中三も営業時間は7時までである。中心地の土手町の店も大抵は7時までで、その後はコンビニくらいしか開いていない。逆にホテルが集中する中心街で開いている店を探そう。まずイトーヨーカドーは8時まで、ヒロロも8時まで、MEGA9時まで、ヒロロにあるいきなりステーキ、ツルハドラッグは10時まで、ハッピードラッグは12時まで開いている。あとは駅前、鍛冶町の飲み屋であるが、家族で動く中国人観光客は行きにくい。

 こうした状況に対して、弘前市や商工会議所も手を売っているようで、まず鍛冶町の古くからある城東閣をリノベーションして回遊式の飲食店街にする計画がある。さらに土手町のルネスもリノベーションしており、今後、弘前現代美術館や弘南電鉄、中央弘前駅も新しくなり、弘前駅から土手町さらに吉野町への夜の散策コースができるだろう。できれば美術館周りにはキッチンカーなど、ちょっとした夜市的なものがあれば楽しめる。市がキッチンカーへの改造費用の助成、営業手続きの手伝いや給水などをしてもらえると、若者が開業しやすい。海外からのインバウンドは一時的との声もあるが、青森との直行便がある天津市で500万人の人口がいて、さらにベトナム、タイなどの東南アジア諸国に住む人々も雪や温泉、桜などへの憧憬は深く、経済状態が上がるにつれ、日本あるいは青森、弘前への旅行客も増える。

夜のモデルコース(駅前のホテルに滞在、歩いて移動)
1.     駅前での飲食  日本海庄や(5から7 いきなりステーキ 豪華楼 
2.     イトーヨーカドー(7から8時)
3.     MEGA(8から9)
4.     ゲームフェスタミタマ(9から10時)

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