2019年4月25日木曜日

インターネット不通 顛末



 先月のことだが、診療所のインターネットが突如、繋がらなくなった。前日、雪が降ったせいかと思ったが、まずコンピューターの問題かと思い、他のIphone, Ipadあるいはウィンドーズのコンピューターでも接続させてみた。無線電波の受信は問題ないが、いずれの機種でも繋がらないか、極めて遅い。これはコンピューター側の問題ではなく、ルーター側の問題と判断した。ルーターには3種類あり、まず川上には光回線が直接入っている灰色の箱のようなものがあり、3つのランプがついている。次にそこからヤフーのルーターに接続され、そしてそこからバッファローの無線ルーターに接続されている。

 まずバッファローの無線ルーターは、同じ機種をデジタルX線撮影用のプリンターに使っているので、取り替えて使ってみたが、変化はない。無線ルーターにはどうも問題がないようだ。次にヤフーのルーターが怪しいので、ヤフーに連絡してみた。何か機械音声で案内された挙句、数日後に間違って自宅用のADSL用の新しいルーターが送られてきた。送られた機種が光用でなかったので、もう一度、連絡し、今度は人間のオペレーターが出て、各種のリセットの方法を聞いた。すると少し通信速度が改善したが、それでもヤフーのホームページが出るまでに30秒以上かかる。速度計測すると通常の光通信の1/100にスピードしか出ていない。そこで以前にもお世話になったコンピューター修理屋さんに来てもらい調査してもらった。同じようにコンピューター、無線ルーター、ヤフールーターと調べたが、問題なく、これは光回線そのものが原因ということになり、その日は終了し、次の日に光の強さを調べる計測器を持ってきた。調べると、光の強度が弱く、やはり光回線自体に問題があることがわかった。

 早速、NTTに業者から連絡してもらったが、回線そのものがおかしいことはないと、なかなか認めない。それでも次の日に調べに来ることになった。ここまで故障して7日間が過ぎている。NTTも同じようにコンピューター、ルーターを調べ、最後にはやはり回線に問題があるということになり、そのまま終了した。2、3時間経って、かなり川上の方で光回線のコネクターの接合不良箇所が見つかったとのことであった。試すと、完全に回復した、NTTの職員に、この光回線に接続していた店、家は何軒くらいあるかと言うと、6軒くらいあるという。クレームはうち以外になかったかと言うと、なかったという。津軽の人はこうした不良があってもあまりNTTに文句を言わないという。ここ7日以上、インターネットがほとんど繋がらない状態でも他の6軒は何ともなかったというのが信じられない。コンピューター修理屋さんへの出張修理費は痛かったが、それでも近所の6軒のインターネット環境が治ってよかったと思っている。

 そういえば、一年前にも自宅のインターネット、電話が繋がらなくなり、調べてもらったところ、家に入る電話線の接触不良が原因であった。家の外の故障は無料であったが、家屋内の故障は有料であったが、こうした故障も時たま起こるので、注意した方が良いかもしれない。それとヤフーやNTTと最初に契約した書類は、きちんと管理していた方が良い。NTTの回線を調べる場合も、契約番号などが必要で、これを元に回線がつながっているか調べる。有線の方がネットでは安定するというが、こうした回線不良が起こると原因特定が難しく、むしろSoftbank Airなどの無線の方がいいのかもしれない。

 それにしてもこうしたネット関係の会社は、申し込みは簡単であるが、故障した場合の扱いはひどく面倒で、肝心の解決まで、なかなかたどり着けず、また相応の知識が必要となる。今回のインターネット不通でも近所の6軒くらいがネットを使えなくなったが、おそらくその解決のすべを知らないため、そのまま放置していたのだろう。確かにインターネットが使えなくても、スマホでほぼ困らないため、故障原因を特定して解決しよう、ましては費用の高いコンピューター修理屋さんを呼ぶ気が起こらなかったのだろう。そうした意味では、コンピューターを中心としたインターネット環境、光通信などは今後、5Gなどの高速移動通信システムが開始されれば、電話回線同様になくなる可能性がある。もともと電話回線、ADSL、光回線などは、携帯電話でのスピードが遅いために使われてきたが、5Gなど速度が変わらなくなれば、スマホと光回線という二重の契約をする必要はなくなり、将来的にはスマホの5G一本になるように思える。最初は通信制限があるだろうが、基地局の設置が多くなれば、制限も緩和されるだろう。有線から完全に無線の世界に突入することで、世界はますますボーダレス社会になるのだろう。基地局さえあれば、世界中どこでも光回線以上の速度でインターネットが利用できる、これは移動通信システムの漸進的に進歩であるが、それでも固定有線を超えるということは革命的な出来事だと思う。

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