2021年9月7日火曜日

街角ピアノ 弘前


 家内がピアノを弾くので、NHK BS1で放送している駅ピアノという番組をよく見る。日本でも神戸や横浜、沖縄編を見たが、まさか弘前で撮影するとは思っていなかった。

 

 撮影は確か3日間くらいだったようだが、かなり前から撮影するのでみんな参加するようにという知らせがあったが、これだけの演奏者を集めるのは苦労したであろう。実際、弘前でもピアノをしている人は多いが、こうした駅のピアノで弾くにはかなり勇気が必要で、なかなか演奏しない。特に青森県人はシャイな性格の人が多いので尚更である。それでも番組を見るとうまく構成、編集しており、良い番組となり、また弘前市としては観光アピールができた。

 

 弘前は人口17万人の小さな町であるが、番組でも紹介されていた弘前オペラという素人による団体があり、毎年、今年で50周年になるが、かなり難しいオペラの演目を公演している。また弘前交響楽団もあり、これもプロから見ると、バイオリンやクラリネットなどのメインの楽器奏者は集まっても、交響楽団となるとファゴット、チューバ、コントラバスなどマイナー楽器奏者も必要であり、こうした小さな町では普通、充足できない。それがアマチュアながらオーケストラに必要な楽器奏者がいることはすごいところである。また島口和子さんが主催している弘前バッハアンサンブルは、1985年に創立され、今では本場のドイツに遠征して、そちらでもリサイタルをするほど、レベルの高い集団となっている。番組では弘前は音楽の街として紹介されていて、百石町展示館でも週一くらのペースでピアノリサイタルをしていて、ジャズや邦楽も含めて、音楽活動は盛んである。また知人がしているスイングハットジャズオーケストラというビッグバンドもあり、いろんなところで演奏している。


 うちの家内も幼稚園から小学校2、3年までの3、4年、ピアノを習っていたが、先生が厳しく、だんだん、レッスンを受けるのが苦痛となり、そのまま弾かなくなった。娘二人にも一応は、ピアノを習わせたが、家では全く練習せず、上達しないので、これも2、3年でやめた。その時に買った電子ピアノがあったが、そのうち故障して音が鳴らなくなり、リビングにあるだけとなった。3年ほど前に、ふるさと納税で、カワイの電子ピアノを買った。最近の電子ピアノは、性能もよく、ほぼピアノ並の音が出るので、いっそこの機会にピアノを習ったらと勧めたところ、素直に習う気になって、今では毎週一回、カワイの音楽教室に通っている。もともと音楽の才能があるのか、結構多くの曲を弾けるようになり、楽しんでいる。今はこうした人も多いようで、今回の街角ピアノでも子供の頃、習って、子育てが終わってから再開したという人もいた。

 

 昔は、ヤマハやカワイの音楽教室は、半分、ピアノを買わせる場所でもあり、うちの衛生士のところも娘2人がピアノを習っていたが、楽器屋からしつこく勧められ、グランドピアノを買わされた。費用的なこともあるが、小さなグランドピアノでも8畳の部屋がピアノに占領され、潰れてしまう。東京のようなマンションが多いところでは、グランドピアノを入れることできず、音大に行くような学生も家では、アップライトピアノか電子ピアノということが多いが、弘前のような田舎では家が広く、実はグランドピアノがある家が多い。

 

 ただ今ではほとんどグランドピアノに近い、音質、タッチを持つ電子ピアノもできており、昔ほどグランドピアノを買わせるような雰囲気はなくなった。また今の子供は昔に比べてピアノなど楽器を習う子供が少なく、むしろヒップダンスやスイミングなどを習う子供多く、今後は音楽の町、弘前という名も返上しないといけないかもしれない。

 

 街角ピアノ 弘前のツイッターなどのコメントを見ていると、一度は弘前に遊びに行きたいという声が多く、コンベンション協会やシティープロモーションの努力の結果なのだろう。関係者の目論見通りで、今後ともいろんな方法を利用して観光プロモーションをしてほしい。今回、県外から出張や観光でやってきた奏者がいたが、口々に弘前はいいところだと言っていた。こうした何気ない言葉が、テレビ視聴者にも強く訴えるだろう。


 

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