2007年10月4日木曜日

宮崎椅子製作所の椅子


6か月前に注文した宮崎椅子製作所のPePe loungeがようやく届きました。ロット番号が5番でかなり早いロットです。懇意にしている近所のベターホームズの店長さんから以前紹介され、買ったものです。宮崎椅子製作所というから宮崎県にある会社かなあと思いましたが、HPで調べると徳島県鳴門市にある会社です。細部の加工がすばらしく、アーム部の継ぎや仕上げに手がこんでいます。当初、価格も45000円くらいで、この価格でこの仕上げは驚異的に安いと思いました。ただ残念なことに注文後、HP上で価格変更の通知が出ていて、その変更日付がHP発表の1か月前くらいになっていました。ベターホームズの店員さんが先方に連絡した時は45000円くらいだったのですが、手に入れた時の価格は56000円くらいになっており、また仕様も異なっていました。店長さんが気の毒がり安くしてもらいましたが、注文した時から値段が上がっても、普通は注文した時点の価格で販売すると思います。営業面ではまだまだ問題はあるようです。
もの自体は、かなり座り心地がよく、がっちり座れる感じです。座った時のアームの感触もよく、椅子自体も美しい作品です。なら材に赤のファブリックを合わせましたので、やや和風の北欧風という感じです。
隣に写ってきるのは有名なYチェアーですでに8年ほど使用しています。アーム部が汚れていますが、状態はよい方だと思います。
この2脚を比較しますと、先の不満を抜きにしてもやはりYチェアーの方が座り心地はいいと思います。普段は薄いクッションをひいていますが、PePe loungeよりゆったり長時間すわれます。幅はほぼ同じです。
8年前のYチェアーの価格は確か60000円くらいだったと思います。今はユーロが上がり、8-90000円くらいしていますが、8年前に価格で考えるとウムと考えてしまいます。確かにYチェアーは曲げと切り出しを多用し、マスプロダクション的な製品に対して、PePe loungeはかなり職人に手が入り、手間がかかっており、高くなるのはわかります。PePe loungeをみていると職人さんたちはさらに細部に手を入れ、フィンユールの椅子のような仕上げを目指しているのかもしれません。ただそうすると高くなります。このあたりのバランスが本当に難しいと思います。これからも期待したい会社ですし、できれば冬の長い津軽の地にもこういった椅子の会社ができたらと思います。
ちなみに下に敷いているキリムはイランのアフシャール・シルジャンと呼ばれるところのものです。トルコ系の遊牧民アフシャール部族が作ったものです。かなり太くてしっかりした糸を用いて、つなぎ織りで織られたものです。ボーダーのチューリップ模様はカシュガイやローリ族の影響だと思います。5.60年は経っていますが、フランジまで残っており、コンディションはよいと思います。最近の絨毯屋ではあまり見かけないようです。

0 件のコメント: