2007年11月24日土曜日

第一回東北矯正歯科学会秋期セミナー


昨日、仙台で行われた東北矯正歯科学会秋期セミナーに参加してきました。宮城県歯科医師会館で行われましたが、なかなか盛況で多数の先生方に参加していただきました。準備をしていただいた仙台の先生方には感謝です。どうもありがとうございました。
4人の演者が「成長期の咬合管理」というテーマで講演しました。私も30分ほど、当院での流れ、治療方針などの説明をさせていただきました。講演後、親しい先生からは矯正専門医の本音を聞けておもしろかったというお褒め?の言葉をいただき、やや安心したところです。
せっかく講演するので、開業当初の3年間の患者のその後の経過を調べてみました。95から97年までの3年間に当院にて検査を受けた患者のうち、乳歯列、混合歯列期から長期咬合管理を受けた173名について、その後の経過を追いました。反対咬合85名のうち卒業、終了までいったものは21名(24.7%),管理継続中が17名(20.2%)、中断47名(55.3%)となりました。中断患者のうち一期治療中のものが44名(93.6%)でした。 叢生(でこぼこ)では35名のうち、卒業、終了は18名(51.4%)、中断は18名(45.7%),そのうち一期治療中のものは11名(68.8%)となりました。主訴が改善すれば、よいと考える患者は多く、反対咬合患者では噛み合わせが改善し、ある程度その状態で落ち着いたなら、多少でこぼこがあっても来なくなる傾向があるようです。叢生の場合は基本的には二期治療終了まで主訴は改善しないため、保定中に来なくなる傾向があるようです。
成長期の反対咬合の患者さんでは、中学あるいは高校生ころからあごが急に大きくなり、噛み合わせがくずれることがあります。そのため噛み合わせが治ったからといって通院しないことはないようにしてほしいと思います。一度、来院しなくなると、あとで悪くなっても、なかなか来院しにくくなるものです。ですから、とくに男子の場合は終了は完全に終了するまでは見ていかなくてはいけません。
二期治療を受けるとまた費用がかかるため、これくらいでよいと思い、来なくなるケースもあると思います。本人、親と十分に相談して二期治療を開始しますので、したくなければそれでよいと思います。半年、一年ごとの定期検査で虫歯のチェックや歯磨指導、レントゲン写真によるチェックなどを行います。
写真はカナダのアニメ「BraceFace」の主人公Sharon Spitです。Wikepediaで見る限り、あまりおもしろそうではありません。
ホームページはこちらです。http://www.bracefacetv.com/index.asp

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