2008年2月16日土曜日

a-dec 500 3




今回のユニット購入を契機に、当院もIT化を進めようと考えています。その手始めとして、モリタの「ペンスコープ」という口腔内カメラを同時に購入しました。当初はフランスのSOPROというメーカーのものがA-decのオプションだったので購入を検討しましたが、日本では未発売のためあきらめました(その後、白水貿易で扱うことになりました、ただ値段が高く717というモデルは80万円近くします)。

モニターも17インチのものを考えていましたが、シャープのマルチメディアタイプの17インチモニターが生産中止になったため、これもしかたなく15インチにしました(15インチも近く生産中止とのことです)。モニターと口腔内カメラは、USBでつながれているものが多いようですが、カメラからコンピューター、そこからモニターへのラインが長過ぎます。口腔内カメラの像は患者説明用で、その場で見れればいいわけで、あえて記録する必要もなく、わざわざコンピューターを通す必要は感じられません。すべて消去でOKです。

ところがこのペンスコープーは卓上に置くタイプなので、ユニットに組み込むのにひどく苦労しました。当初はユニット内部にコントロールボックスを置こうとしましたが、写真中のようにボックスが大きく、高さもあり、入りません。またパワーボタンも本体にはありません。仕方なく、チェアー横のアームにマジックテープでくくりつける方法をとりましたが、これも格好が悪いようです。一応、助手用のホルダーに差し込むようにエーデントのひとに加工してもらいましたが(写真上)、ペンスコープ本体が変な形をしているため差し込みをうまくしないとすぐ抜けてしまします。通常のテーパのついた円筒形にすれば何も問題ないのですが。ペンスコープ附属のマグネットハンガーを加工してユニットホルダーにつくようにエーデントのひとに今やってもらっています。

画像もいまいちで、特に売りのブルーモード画像は暗くて見えませんし、通常撮影画像もいまいち描写がクリアでありません。最近、ソニーの最新のサイバーショットを3.5万円くらいで買いましたが、その性能に驚きました。それの7倍くらいの価格でこの性能にはがっかりです。十分、調査しなかったことが悔やまれます。また撮影モードも手を固定して動かないようにしないと、かなりブレた画像しか撮れません。カメラの原理からすれば光源を強くして、よいレンズで、被写体深度を深くして、シャッター速度を早くすればきれいに画像がとれるはずです。画素数も41万しかなく、前出のサイバーショットは810万画素です。またモニターアームは360度回転するため、隣のチェアーも併用できますが(写真下)、ペンスコープのラインが短く、使えません。

医療用の機材は薬事法の関係で許認可に相当金がかかるため、高くなるのはわかります。ただ他の電子医療機器をみても、機器自体が発売された時点で、市販機器の性能と相当開きがあり、コンピュータのOSもかなり古いものが使われていることがあります。そのため数年もすればパーツの供給が全くできなく、故障即買い替えの状況になります。困ったものです。歯科以上の電子機器化が進んでいる医科の方では深刻な問題です。

日本でのA-dec500ユニットのエンジンおよびタービンはナカニシです。今回は新しく出たチタンのものを入れました。今やナカニシも世界のナカニシで、米軍の商品の評価テストでも好評を得ているようです(https://dis.nhgl.med.navy.mil/3QTR07/PRODUCTEVALUATIONS/nsk%20timax.htm)。かなり長期間使用してもパワーおよび光源は落ちないようです。昔のイメージとは違い、かなり良くなっています。実際多くの日本のユニットメーカにもOEM出荷しているようです。

ユニット本体からコンピュータへのケーブルを引きましたので、今年はアップルのI-Macとバックアップ用Time Capsulおよび歯科用カメラを買う予定です。定期検査時の口腔内写真や口腔衛生指導用の動画などをお見せすることができそうです。

A-dec500ユニットについての詳細な情報はa-decのホームページで、またhttp://www.a-dec.com/html/Products/seating/Adec500.aspの画面下「Lean more about the benefits of A-dec 500」をクリックすれば、遅いのですが、動画説明が見られます。興味のあるひとは見てください。

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