2009年12月14日月曜日

土足厳禁文化



 つい先日オープンしたフランス、パリのユニクロは大盛況のようで、欧米では寿司、日本食なども含めて日本文化がクールと呼ばれて脚光を浴びているようです。とくにフランスでは若い子を中心にアニメがブームとなり、カワイイという言葉は世界語になり、ロリータファッションなどもブームになっており、東京原宿は彼らにとっては聖地のようです。

 私自身、北欧の陶磁器やインテリアが好きで、そういった雑誌はよく買います。スウェーデン、デンマーク、フィンランドの人々の家の紹介を見ていますと、ほとんどの家庭では家では土足ではないようです。大人はスリッパや室内靴、子供は靴下のままのようです。こういった屋内でも土足厳禁の文化は、私の知る限り、日本、韓国、タイ、イラン、トルコなどではありますが、欧米ではもともとなかった習慣ではないでしょうか。ここ10年ほどで急速に広まった習慣のように思えます。Leeという雑誌ではよくフランスの特集をしていますが、フランスでも土足のままの家は少ないようですが、そうかといってスリッパではなく、踵のない室内靴やサンダルを履いているひとが多いようです。一方、アメリカでは、これは留学生に聞いたことですが、屋内で土足厳禁のところはあることはあるが、非常に珍しいとのことでした。こういった家に行くと、そこのお母さんから靴を脱いで上がるように言われるようです。外国人が日本の家にくると、靴を脱ぐようにと言わないとそのまま上がると言われていましたが、今ではそういうことはありません。

 日本で生活し、土足厳禁の生活をした外国人は母国に帰っても、その習慣を続けるということも聞きました。ひとつに土足厳禁にすることで屋内が非常にきれいな状態に保たれることが、とくに主婦から喜ばれ、こういった習慣が広まったのでしょう。欧米では、ベッド以外では土足という従来型以外にも、部屋の中では履き替える、2階は土足厳禁という土足—土足厳禁混在型も多くあるようです。

 逆に日本では、昔スリッパはお客様用でしたが、今では靴を脱ぎ、スリッパに履き替えることが多くなりました。デイパックやダウンウエアなど、1970年代は若者のファッションについても、今や実用性の高さから年配の方にも愛用者が多いように思えます。グローバルーな時代になり、人々にとって便利なものは国を超え、急速に広がるようです。靴を脱いで生活する快適さ、部屋をきれいな状態でキープできる便利さから、屋内土足厳禁の生活習慣はますます広がるかもしれません。

 あと外人が見てびっくりするのは、クロネコヤマトのような宅急便で、自宅まで荷物を取りにきてくれたり、時間指定ができることに感激するようです。また日本のレンタルビデオの安さと便利さにはびっくりするようです。これらは欧米でも必ず成功すると太鼓判を押していました。個人的には、日本のカレーライス(インドのとは違います)は万国共通で人気があり、手軽な家庭料理としてルーが欧米でも普及すれば人気がでると思いますし、家庭用のホットプレートも野外のバーベキュー以外はみんなでテーブルの上で肉を焼いて食べる習慣がない欧米人からすれば、おもしろい調理器具だと思います。

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