2015年12月6日日曜日

LL Bean Warden's Parka


左は二代目、右が初代ワーデンパーカ




 17,8年前に買ったLLBeanWarden Parkaが、長年の使用でダウンが減ってきたので、新しいものを買おうと色々と物色していた。歳もとってきたので軽いものをと、モンペルやパタゴニアのナイロンシェルのダウンパーカを試してみたが、どうも破れそうで、長年の使用には耐えられそうもない。それにナイロンシェルのダウン単独ではダウンの空気層が冷気に直接触れるため、保温に繋がらず、やはりナイロンシェルダウンはインナーとして使い、アウターとしてはゴアテックスが一番いいように思えた。

 そうするとインナーには軽量のナイロンシェルのダウンを、アウターとしてはゴアテックスのジャケットが最強となるが、両方買うとなると結構高くなる。そこで結局、再び選んだのが、LLBeanWarden Parkaである。私にとって二代目にあたり、両方ともアウターはゴアテックス、中はダウンのコンビとなる。。

 LL Beanの数ある衣料のうち、最も手の込んだもので、ジャケットのみ、インナーのダウンのみ、両方の3つの着方ができる(3 in 1)。さらにポケットがいたるところにあり、全部で12個ある。下からの風もストーム・スカートでしっかりカバーされている。最強のジャケットである。

 初代のWarden Parkaに比べると、一番の違いはかなり重くなったことである。ただ手に持って重いと感じても実際に着てみると、それほどではない。一方、防寒性は初代より防風機能が向上して高まっていると思われるし、寒い日に使う帽子も初代よりより実用的になっている。初代のパーカのフードは風が強いと脱げてしまし、手で押さえておかなくてはいけなかった。欠点としては、ジッパーが掛けにくくなったことと、ポケットがすべてジッパー付きになったため、ジッパーをいちいち開けるのは面倒である(初代はベンクロであった)。こうした防寒用のジャケットはそれこそ厳寒期では、命を守る手段であるため、LLビーン社でもかなりの試用をしながら、改良をしている。二代目とはいえ、このParkaは確かカタログには56年前から出ていたと思うので、すでに十分に実際に使われた実績がある。

 全体的にはLL Beanの他の製品より大きく作られていて、176cm78kgの私でもMで大きいくらいなので、細めのひとはSサイズの方がよいかもしれない。さらに防寒性は高いものの、重くて、かさばるため、東京などの都会で使うのはややオーバスペックかもしれない。寒い東北、北海道で使うのに適しており、初代の経験からすれば、多少値がはるものの、15年以上は確実に使えるもので、これから4月までの5か月使うとなれば、十分にペイできるものである。

 アメリカ製と言えば、車のイメージでおおまかな印象が強いが、靴あるいはこうしたヘビーデューティーな衣料はアメリカ製が優れていて、耐久性も高い。実用性を重んじる文化があるのか、LL Beanの製品の中でも、トートバック、ビーンズシューズなど代表的のものがあるが、このWarden Parkaも冬の防寒着の最高級品のフラッグシップ製品と呼んでふさわしい。たまにアウトレットストアで安くなっているので、サイズが合えば、買っておいて損はしない(東京より北の方で)。

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