2020年2月15日土曜日

ミリタリー好き



 子供の頃からミリタリー物が好きで、少年マガジンの“紫電改のタカ”や“ゼロ戦はやと”に夢中になった。さらに家が歯科医院で、手先が器用になる物であれば買ってくれる環境だったため、100円くらいの飛行機のプラモデルを小学3年生頃から作った。筆や塗装も買ってきて、さらに航空フアンやその別冊、世界の傑作機シリーズも購入して、それで機体の情報を得て、制作、塗装した記憶がある。タミヤの1/1001/72を中心に、たまには、モノグラム、エアフィックス、レベルのものも作った。特に飛行機モデルが好きで、それ以外の艦船、戦車などはあまり作った記憶がない。特に記憶に残っているのはタミヤから出された1/50の日本海軍偵察機、彩雲の半分透明のキットで、これには驚いた。さらにハセガワが1/32キットを出すようになり、零戦などの出来の精巧さには感激したが、大きくて置き場所がなく、2、3機作ったところでまた1/72に戻った。

 飛行機関係の映画も多くみたが、日本のものは、こちらもなまじ知識があったため、特殊撮影のアラばかり目立った好きになれなかった。一方、欧米の戦争映画は、残存機体を使っているために迫力があった。テレビでの放送も含め、記憶に残る映画は、“頭上の敵機”、これは爆撃機B-17をリアルに実感できる、“トラトラトラ”、零戦はテキサンの改良だったが、空母赤城や戦艦長門の実物大模型を使った映像は迫力がある、“モスキート爆撃隊”、これは実物のモスキート爆撃機を使っている。“空軍大戦略”、これは飛行機ファンにはたまらない作品で、Bf109はスペイン製のものでE型ではないが、それでもほとんど機体は実物で、今ではこのような贅沢な映画が作れない。同様に第一次世界大戦の複葉機を扱った“レッドバロン”も、今では無理だろう。“暁の出撃”も渋い機体、ランカスター爆撃機が見られて嬉しい。最近の作品ではメンフィスベル“がリアルである。日本映画では飛行機オタクの宮崎駿の”紅の豚“と”風立ちぬ“はアニメオタクからは評判が悪いが、飛行機好きにはたまらない。

 こうなると飛行機ミリタリーオタクが欲しがるものといえば、革ジャケットとなる。有名なフライト革ジャケットといえば、A-2G-1B-3がある。A-2はアメリカ陸軍航空隊が着用していたもので、現在はアメリカ空軍採用となっている。G-1はアメリカ海軍航空隊のものだが、襟にはムートンがついており、適温気温がA-210度から30度に対して、G-1-10度から10度となっている。さらにアメリカ陸軍航空隊の爆撃搭乗員向けのB-3があり、この適温気温は-30度から-10度とさらに低くなっている。実際に着るとなるとやはりA-2で、私ももう30年前になるが、ソニー通販で、アメリカ空軍採用のクーパー社製のA-2がカタログ雑誌に出ていたので、すぐに購入した。A-2がアメリカ陸軍飛行隊に採用されたのは1931年でその後、1944年まで多く生産されたが、費用面で布製に置き換えられた。ただパイロットの中では復活の希望が強く、1988年に再びアメリカ空軍で供給されることになった。それがクーパー社のもので、タグにはSaddleryの名があり、左胸には名前、右胸には所属部隊のワッペンが貼れるようになっている。山羊皮を使っており、今でも人気があるようで100-200ドルくらいする。クーパー社は1996年に仕様を変更するが、アメリカではそれ以前の物の人気がある。

 個人的には戦争なんて大嫌いであるが、それでもミリタリー物が好きなのは不思議である。まあサバイバルゲームにはまらないだけでもまだマシかと思っている。

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