2020年3月15日日曜日

買って損しない衣料 パタゴニアR2

2020年のR2     スリムな昨年よりは2012年のスタイルになっている

2012年のR2

2012年、2018年、2020年のR2  サイドのパネルが広くなっている

襟が厚くなってる


 パタゴニアのR2をまた買ってしまった。自分用で3着目、家内に1着、お袋に2着、伯母さんに1着買ったので、都合7着のR2を買ったことになる。R3も1着、R1も1着あるが、やはりR2が最も使いやすい。秋から冬、春の半年以上使用可能で、汎用性は高い。10月から12月頃までは下着の上にR2を羽織り、その上にゴアテックスなどのジャケットを着る。冬になるとその上にダウンジャケットを、そして春になると薄いジャケットか、R2のみで過ごす。かなり長い期間の使用となる。今回買ったのも、最初2012年に買ったR2がややくたびれてきて、もう一枚のR2と使い回すのがきびしくなったからである。ほぼ年間150日をR2で過ごすことになり、価格は高いが十分に元は取れていると思う。

 うちの母親にも数年前にR2をプレゼントに買ったが気に入り、その後、もう一枚買い、この2枚で冬の間過ごしている。ほとんどセーターを着ていないという。私も考えれば、ここ数年、羊毛のセーターはほとんど着ておらず、R2がセーターがわりになっている。たまにセーターを着ると、体が締め付けられるようで、また重さが気になる。同じことは高齢の母親も言っており、R2の軽さと動きやすさが病みつきとなる。

 パタゴニアの商品でもRシリーズは最も基本的なアイテムで、とりわけR2R1の評価が高い。値段ははっきり言って相当高いがそれでも使用頻度を考えれば安いと思う。定価で26200円、今回はパタゴニアのアウトレットで買ったが16940円、これは衣料として半端なく高い。それでもこれだけは自信を持ってお勧めできる。特に年配の方にとっては、動きやすく、暖かく、そして消臭性もあり、洗濯をあまりしなくても良い。生活そのものがラクになる。

 このR2もほぼ毎年変更しており、2012年からほぼ1、2年おきに買っているが、若者に要望に合わせて年々、サイズがスリムになってきて、私のような小太りな体型のおっさんにはきつくなってきた。ところがようやく2020年になって、少しゆったりしたデザインとなった。いつもMサイズを買うのだが、今回はゆったり着たかったのでLサイズにしたが、今年のデザインならMサイズで良かったのかもしれない。脇の下のパネル(R1の生地)はこれまで最大の大きさとなり、動きやすくなった。全体的にフリースが厚くなり、首回りはより厚くなった、首からの冷気をシャットアウトして暖かい。最高に素晴らしい仕上げになっている。R2は総じて吸汗性、速乾性は高く、この下にはパタゴニアのキャプリーンサーマル、ミッドウェイトを着ているが、ただ気をつけたいのはユニクロのヒートテックはやめたほうが良い。ヒートテックは暖かいのだが、汗をかくとなかなか乾かずにかえって寒くなるからだ。

 衣料なんてお洒落で、それほど生活には支障の出るものではないと思いがちだが、このR2を着てみて初めて衣料の必要性を知った。外界から身を守る、雪、風、雨、寒さから毛のない人間が身を守るためには衣料を必要とした。特に寒さに対して、衣料がなければ人間は死ぬ。津軽の女性は麻の着物に綿の刺し子をして寒さをしのいだ。彼女らにとって綿の暖かさは憧れであった。その後の羊毛は驚きであったろう。そうした衣料の機能的な働きを再認識させるのがR2であった。

 特に年配の方にとっては、重くて動きにくい衣料は苦痛となる。その点、R2は最高の性能を持ち、軽く、暖かく、前ジッパーで着脱しやすく、冬場は完全にセーターに代品となるため、父親や母親のプレゼントには最適であると思われる。2020年度のモデルはこれまでのモデルチェンジに比べても格段によくなった。以前、屋内用のナイロン素材の薄手のダウンを買って母親に送ったが、どうもナイロンのカサカサ感と衣摺れが嫌で着なかった。それに対してR2のフリースはビロードのような毛並みで、またこれまで8年間使っているが、毛並みの変化も少ない。唯一の欠点は、白人に合わせて袖が長い点であるが、これについては、袖口がへたらないので、それほど気にならず、むしろ寒い時は袖を伸ばして、手袋がわりにできる。

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