2007年6月9日土曜日

石場旅館



元寺町にある石場旅館を紹介します。この旅館は弘前に現存する最も古い旅館で、明治12年創業とされています。実はこの旅館に一度泊まったことがあるのです。弘前に住んでいるの、どうして泊まったかというと、高校の修学旅行で泊まりました。高校の修学旅行は例年九州だったのですが、私の学年はどういうわけか東北地方に行こうということになりました。松島から浄土が浜、八甲田、十和田湖と巡り、最終日に弘前の石場旅館に泊まりました。その当時の旅館の記憶は全くないことから、ごく普通の旅館だったのでしょう。
この旅館は戦前は格調高い旅館で多くの著名人、特に政治家が泊まったところのようです。近くあった齋吉旅館も有名な旅館でここは文学者が多く泊まったところです。旅館主の斎藤吉彦が民俗学をやっていたせいで、森鴎外、葛西善蔵もここに泊まり、石坂洋次郎が葛西とあうため足繁く通ったところです。
調べてみると石場旅館は結構安く、朝食込みで宿泊すれば1万円もかからないようです。夕食は鍛冶町なんかで食べれば、昔の旅館にムードに浸れるのではと思います。ホテルにあきたひとにはいいのでは。市内の観光地にも近く、場所的にはいいところです。石場旅館の隣近くにある翠明荘も格調高い料亭で、ここの夕食はかなり高いようですが(3回ほど利用しました)、せっかく弘前に来たというのであれば奮発したらどうでしょうか。以前ここの欄間がお宝鑑定団に出ていてとんでもない高値でした。

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