2007年6月21日木曜日

筋電計


顎変形症の施設基準をとるためには、下顎運動測定装置と筋電計が必要です。当院でも以前紹介したシロナソという顎運動測定装置とマッスルバランサーという筋電計を用いていました。ところがこの4月に厚労省からの通達で、5月末までに保険適用の器材を用意するようにという指示がありました。薬事法に通ったということだけではだめで、さらに保険適用承認が必要だということです。シロナソは幸い承認されていましたが、筋電計が承認されていません。歯科用の筋電計はこれともう一種類しかなかないため(これも未承認)、医科用のものを買う必要になり、慌てて連絡しましたが、どれも納期には間に合わず、あせりました。幸い日本臨床矯正歯科医会が団体で日本光電に生産量を延ばすように交渉いただき、何とか5月末には納入でき、ほっとしています。
写真右の装置が筋電計です。測定しましたが、非常に操作が簡単です。やや歯科用に使うにはオーバスペックで、色々なつまみがあるのですが、ほとんど使わないようです。それにしても高い装置で、ほぼ国産の中型車が買えるくらいです。歯科ユニットを購入しようと考えていたのに、お預けです。医科用の装置は、生産量が少ないことや安全性がより求められる点から高いのはわかりますが、利幅も大きいのではと考えてしまいます。以前、器具の自動洗浄機の導入を検討したことがありました、同じドイツのメーカでも家庭用の食器洗浄機が20万円くらいなのに、洗浄温度(70度か90度)や洗浄能力のわずかな違いで医科用では200万円もします。

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