2008年3月4日火曜日

英雄時代





最近は家内と一緒に韓流ドラマを見ることが多くなりました。最初は「ごめん愛してる」、「ガラスの靴」、「悲しき恋歌」など恋愛ものを見ていましたが、さすがにワンパターンで飽きてきました。それに比べて日本でいうところの大河ドラマに当たる歴史ものは飽きません。何より韓国の歴史や文化を学べる点が勉強になります。(「チュモン」などはあまりに史実とかけ離れたものですが。日本のNHKの大河ドラマもそういった点では同じです。)

ここで紹介する「英雄時代」は、現代韓国を代表するサムスングループの創始者イ・ビョンチョルとヒュンダイグループの創始者チョン・ジュヨンを描いた現代史のドラマです。日本統治時代から朴大統領の時代までの第一部では、この二人のサクセスストーリーと時代の混乱が描かれています。現代史を彩る人物がほぼ実名で出てくる上、なおかつ俳優にはできるだけ似せるように演技させているとのことです(とくに後半では)。現代韓国史は興味がある分野ですが、本ではあまりに複雑でなかなか理解できませんが、このドラマをみてはじめて概略的に理解することができました。同時に日本への憧れと敵対の心情がわかるような気がします。日本統治、終戦後の混乱、共産主義者の弾圧、学生デモ、朴大統領による独裁政治など、よくもこれだけ次々に混乱が続くものと考えさせられます。確かに日本も戦後、大変な時期を経験しましたが、隣国の韓国の歴史の比ではありません。ようやくここ20年ほどでやっと落ち着いたという感じです。

日本人=悪人といったステレオタイプな見方もドラマのあちこちで見受けられますが、それでもいい日本人も出てきて、以前に比べてだいぶ変化していると思いました。朴大統領も近年の評価に基づき、韓国の近代化を押し進めた清貧な大統領として描かれています。また今年大統領になった李明博も、ドラマの後半では準主役として登場しますが、これほど影響力のある広告もないかと思うほど、行動力と実行力のある人物として描かれ、ちょっと卑怯な感じもします。ただかっこいいテソン(ヒュンダイ創始者、写真下左)が、いきなり怖くて、下品なおじさん(写真下左2番目上)に変わるには驚きました。そのうちに慣れましたが。

テソン(ヒュンダイ創始者)の恋人としてソソンというパンソリの歌手が出てきます。キム・ジスという女優さんが演じていますがチマチゴリが本当に似合い、美人です。パンソリについては少し知っていましたが、このドラマではパンソリを歌うシーンも多く、楽しめます。独特な節回しや声で、韓国を代表する伝統的音楽ですが、一方パンソリに代表される庶民の民芸やそれを歌う歌手、芸人の社会上の地位や立場もわかります。

韓流ブームのおかげて、こういった近くて遠い隣の国のドラマが見れることは、日本と韓国の相互理解の上で大変いいことだと思います。それと同時に韓国のテレビ制作者も日本の視聴者をどこか念頭においてドラマを作ることでしょうし、そのことで日本人の描き方もさらに現実的なものになってくるでしょう。韓流ドラマがだめというひと、とくに男のひとにはこの「英雄時代」と「ホジュン」をお勧めしますし、韓国とのビジネスをする人も韓国人の商売に対する考え方の理解に役立つでしょう。

1 件のコメント:

Akinogal さんのコメント...
このコメントはブログの管理者によって削除されました。