2008年7月13日日曜日
a-dec 500 6
このブログは書き込み禁止をしているのですが、直接医院あてにメールをいただくことがあります。それを見ると。かなり色々な分野の方が見ているようです。当初は患者さん用に矯正治療の概略を多少くわしく説明するつもりで書いていましたが、次第に自分の興味があることをとりとめもなく書き込むようになりました。ある意味、ブログらしくなったのかもしれません。だいたい1テーマ、20分くらいで書きますのでかなりスピードは早いと思います。今回は歯科関係向けの話です。
新しい歯科用ユニットを購入してだいたい6か月たち、エーデントのひとが定期検査に来てくれました。ついでにこのユニットの問い合わせはどうかと聞くと、少しは問い合わせが増えたようで、多少ともこのブログも役立っているかと思いました。決して宣伝料をもらっているわけではないので、ありのまま書いています。
6か月に2度ほどライトの電球が切れました。通常、1,2年ほどはもつもので、聞くと、ドイツのメーカのある期間作った電球に不良品があり、世界中からクレームが来たとのことです。今は違うメーカに変えたとのことでした。それ以外にはとくに故障もなく、問題ありません。
このユニットを使ってみての一番の利点はフレキシビティーが高い点です。バキューム、シリンジ、エンジンやタービンなどの差し込み口が自由に動くほか、テーブルも空気圧で30cmほど上下できます。国産の多くのユニットは(この形式では)本体とテーブルがバネで動くようになっているため、あまり重いものはテーブルにおけません。A-decのユニットはボタンを押し、空気圧で上下の高さを決めて固定するためひじを置けるくらいがっちりしています。また左ききのひとも簡単に配置を変えられるようです。最近では歯科医と助手の4ハンド治療が一般的ですが、アメリカでは助手なしのスタイルも多く(「ニモ」に出ていた歯科医もそうでした)、一人で治療する2ハンドにも便利な構造になっています。すなわち9時あるいは12時のポジションでも十分に2ハンドで治療できます。
モニターもかなり自由に動かすことができるため横になった患者さんの視線にモニターを位置づけることができます。診療中にビデオなどを流すにはいいですし、口腔内カメラの画像を見せるのにも適しています。
一方、失敗した点は、シャープのモニターの画像が悪く(マルチメディアモニター)、一昔前の性能です。またモニターからコンピュータのケーブルが邪魔でかっこ悪い点です。これから開業するひとは、このケーブルの処理を考えた方がよいかもしれません。
新しいせいもかなりあるかと思いますが、子供も大人もこのユニットに座るのを希望します。ある腰痛の患者さんは、こんな楽は診療台は初めてだ、他の医院もこれにすればという感想をいただきました。うちでは年配の患者さんはほとんどいませんが、多い医院では喜ばれると思います。
値段は国産に比べて割高ですが(実際はそれほどではありませんが)、東京など都会で、一日10人くらいの自費中心の診療室で、ユニット数も1,2台のところに向いているように思えます。やりようによっては完全滅菌体制も可能ですし、すべての給水をボトル給水できます。またすわりごこちの良さは安心感にもつながるもので、そうでなくても怖い歯科治療を和らげる効果はあると思います。
エーデントにもっと宣伝したらといったところ、今度、仙台で行われるデンタルショーの出すようですので、興味のあるひとは一度その座り心地を体験されたらよいでしょう。
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