2012年11月28日水曜日

台湾映画「言えない秘密」




 誰かが言ったが、面白くない本、映画は途中でやめる。時間の浪費だからと。

 ツタヤのレンタルビデオで毎月4本ビデオを借りていますが、おもしろい映画はめったにありません。いつも期限ぎりぎりで見るため、早送り、あるいは途中でみるのをやめてしまいますが、今回のレンタルは久しぶりにおもしろかった。

 今回は、台湾映画、「父の初七日と「言えない秘密」のふたつを借りました。家内は韓国ものが好きですが、私はどちらかというと台湾映画が好きです。「非情城市」という名作にはまったのがきっかけですが、話題作がなくなると、たいてい台湾映画を借りています。今回の「父の初七日」は台湾のお葬式を描いていて主題自体がおもしろいものだし、台湾の風土が感じられ、まあまあいい映画でした。

 今回、ブログで紹介したいのは、もうひとつの映画、「言えない秘密」、これは是非お勧めの映画で、この手の映画では「ある日どこかで」、「ジェニーの肖像」以下、「時をかける少女」以上の評価です。というとネタばらしになりますが、タイムトラベラーものですが、新機軸でよくできています。
 
 前半は、高校生の淡い恋を描いた青春もので、それはそれで楽しめますが、典型的、古典的な恋愛もので、ここらで、早送り、ストップ体勢となりますが、ピアノの旋律が美しく、まあもう少し見ようかと見ていました。主演の女優のグイ・ルンメイというひとは、私のタイプで、笑顔のきれいなひとです。撮影当時、24歳でやや高校生という設定には無理があるようです。一方、主演男優がもうひとつパットせず、ここらは女性が見るには厳しいかもしれません。それと高校の制服が、何だか、漫画の「花よりダンゴ」ぽくて、しらけてしまいます。

 こういった点を差し引いても、なかなかよくできた映画で、全編に織り込まれたピアノ曲が美しい余韻をひきますし、脚本もよくできていますし、エンディングもうまくいっています。こういった映画があるので、話題作以外もねちこく見る必要があります。ただめったにいい映画には当たらないので、時間の無駄にはなると思いますが。

 ネタばらしになるので、あまり書けませんが、途中で止めないで最後までみてください。50-70歳は医学的には熟年と呼ばれるそうですが、たまには高校生のころに気持ちを思いだすのもいいでしょう。

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