2014年11月23日日曜日

日本の部活



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 私自身、中学、高校、大学(6年)の計12年間、サッカー部に入っていたので、こんなことは言いたくないが、日本の部活は一部、やりすぎ感がある。

 うちの診療所に来ている中学生、小学生の多くが、学校の部活をしている。それも日曜日も含め毎日、夜遅くまでしているケースも多い。そのため矯正治療のために来院するにも、「部活があってなかなか休めない」といったやりとりが非常に多い。こちらとしては治療のために来るのだから月に一度くらい部活を休んでもよかろうと思うが、本人に聞くと、休むとレギュラーからはずされるという。オリンピックの選手の中にも矯正治療をしている選手も多く、おそらくこういったすごい選手も練習を少し休んで矯正治療を受けるのだろう。

 中国や韓国では一部のスポーツ専門学校を除き、通常の小中学校には部活はない、またヨーロッパでも学校のクラブ活動はなく、地域のクラブが中心となっている。アメリカは日本と同じく、アメリカンフットボールや野球の強豪校は練習がかなり厳しいが、他の生徒は趣味程度にいくつかのクラブに入って楽しんでいる。そもそも中学、高校の大きな大会が少ない。

 毎日、遅くまで練習して、優勝するならわかるが、一回戦で簡単に負けてしまう。監督はおまえらの努力が足りない、もっと練習しろと生徒をどなりつけるが、会社組織の論理からすれば、これは監督の能力不足である。もっというなら、プロになる、オリンピックに出るような選手はめったにいないし、こういった才能のある子供は早い段階で専門の練習をさせるべきである。普通の子供は練習しても才能のあるひとにはかなわない。150cmのバスケット選手が、いくら練習しても200cmの選手にかなうことは少ない。

 学校の部活の意義はそういった勝負ではなく、一所懸命努力することを学ぶところだというひともいる。特に運動関係の人はこういったことをいう。上司に命じられたことを何もためらわず、疑わず、一生懸命仕事する。こういったサラリーマン像はかってはあったが、今や時代遅れである。そのくせ、こういった運動部の監督のような人に、「だったら勉強部というのを作って、毎日、夜9時まで1365日、勉強させれば、高校入試にしろ、大学入試にしろ、かなりいい成績が残せ、子供にとってはそちらの方がいいのでは」と質問すると、「若いうちは勉強より体、体力を作った方がよい。勉強ばかりしていて、ひよわな子に育っていけない」というだろう。体力をつけるなら、部活で先輩の球拾いをさせるより、サーキットトレーニングなど短時間でもっと能率的な運動ができる。

 実は中国では、運動の才能がある子供はスポーツ専門の学校に行かせ、将来のオリンピック選手を目指すが、一般の子供は勉強部ではないが、放課後も先生も残り、自習をする。だいたい10時くらいまで学校にいて、その後、遅い夕食をとって家でも勉強する。まさに受験地獄である。韓国でもこれに近い。一方、日本ではどうかというと、東京、大阪では金持ちは中高一貫の私立に入れ、さらに塾にいかせる場合も多い。逆に低所得者では公立中学に進み、塾にもいけない子供が多い。結局、3流の高校に行く、あるいは中退して、低賃金の労働者となる、負の連鎖に陥る。こうした子供こそ、スポーツの才能があれば、それを伸ばせばいいのだが、普通の才能の子供なら、むしろ勉強部を公立小学校、中学效で作り、教師あるいはリタイアした教師が教えるといった仕組みができないだろうか。スポーツで県や市で優勝するより、よほど成績が簡単に伸びそうに思えるのだが。

 また小学校、中学校では試合はあっても、勝敗にはこだわらないようなシステムにすべきである。試合にこだわるあまり小学校の野球部の選手が肘の手術をしているケースを二人ほどしっている。小学校で肘の手術までさせるまで練習させるのはどうかしている。かって東奥義塾では笹森順造塾長の命により全校生に剣道の練習をさせた。多くは素振り、型稽古であったろうが、こういった試合を前提としない鍛錬はすばらしい。空手や今はやりの古武道なども護身も兼ねて学校で教えてほしいものである。

 先週、弘前城の西側から天守閣に抜ける道を撮影したのでアップする。ここは紅葉のきれいなスポットだが、一番きれいな時期は菊まつりの会期の終了ごろとなる。隠れたスポットである。You-tubeにも「Red Carpet in Hirosaki castle」という題でだしたが、画像がかなり不鮮明になっている。


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