2017年1月10日火曜日

台湾映画「若葉のころ」


 うちの家内、姉、母、従業員も韓国ドラマをしつこく見ている。私も昔は「ホ・ジュン」など時代劇を中心に一緒に見ていたが、現代劇はどうもあのドロドロした展開が苦手で最近はほとんどみていない。私にはやはり台湾映画とフランス映画がしっくりくる。

 今回見た台湾映画「若葉のころ」は、2015年製作で、割と新しい作品で、画像もきれいでよかった。台湾映画は初恋を主題とした作品が多く、この映画では母親の初恋と娘の初恋を重層的に描き、親子の年齢差、30年間の社会の移り変わり、若者の流行、心理を巧に描き込んで、最後にはほろっとされる展開となっている。

 母親の高校生のころ、1982年のころの女優さんが広瀬すずさんに似ていて、かわいい。同じ女優さんが2013年の高校生も演じているが、時代差をうまく演じているので、最後まで同じ女優さんだったかわからなかった。若い女優さんだが、多感な高校生の姿をはつらつと、初々しく演じていてうまいなあと思った。

 18歳から30年後、48歳になって再会し、相手のことを覚えているか。30年という期間はおそろしく長く、お互い、結婚し、子供ができ、生活もさまざまで、街の中、地下鉄の中で一瞬会っても、どうかなあと思ってしまう。映画では、初恋の人が交通事故に会い、意識が戻らない状態でお互い再会するが、実際でも30年、私の場合で言えば、40年も経てば、お互い、病気をしたり、場合によっては亡くなったりしていることも十分ありうる。こうした切ない気持ちが、初恋映画のキモとなる。

 台湾映画は、日本人と心情的に近いせいか、しっとりした味わいがあり、全く違和感がない。「若葉のころ」、確か原題は「五月一号」、つまり五月一日、私の誕生日だが、実際の曜日を表すものではなく、五月の初め、若葉のころという意味のようである。台湾の五月は雨がよく降るのか、そうしたシーンも多く、きれいで、是非ともこの季節の台湾を訪れたいものである。ビージーズの有名な歌、この映画でも挿入歌で使われているが、First of Mayが英語のタイトルとなっている。日本では「小さな恋のメロディー」で有名になった曲で、初恋の歌で、この映画でもこの曲が重要なキイとなっている。


 先日もロータリーの例会で、熊本震災への各国のロータリークラブからの義援金額が発表されていた。海外からでは、台湾が圧倒的に多く、韓国の数十倍であり、今度、台湾で何かあれば、それ以上にお礼をしたい気がするが、逆に韓国はと思ってしまう。こうした感情も台湾映画が好きな理由かもしれない。

ついでに私の青春時代の思い出の曲です。My Songs





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