2018年11月2日金曜日

第77回 日本矯正歯科学会大会



東京タワーから見た富士山の夕陽



 今週の火曜日から昨日まで、横浜みなとみらいのパシフィコ横浜で行われた第77回日本矯正歯科学会に参加してきました。鹿児島で行われた学会が第52回でしたので、それからすでに25年も経つことになります。当時は、学会といっても参加者は千名程度であり、地方、県庁所在地にある1500名程度の文化会館などの設備があれば、何とか開催することができましたが、最近は参加者も二千人を越え、今回はもっと多いような印象を持ちました。パシフィコ横浜の大ホールは収容人数は最大で5000名、一階席だけで3260名となっています。この会場がほぼ満杯でしたので、かなりの参加者がいたことになります。

 ただ内容は、個人的には興味が少ないものでしたので、あまり会場にはいませんでした。初日は、長女と次女と東京の日本橋で会食しましたが、その時間まで約6時間、何をするか。最初は上野の美術館でもと思ったのですが、ふと“東京タワーに行こう”と地下鉄で大門まで行き、そこから増上寺を通って東京タワーに行きました。家内は修学旅行で行ったようですが、私は数十回、東京に行っていますが、初めてです。東京に勤務している娘たちも行ったことないと言っていましたので、案外、大阪人にとっての大阪城的な、東京の人も行ったことのない人が多いのかもしれません。先月はスカイツリーに行ったので、二つのタワーを征服したことになります。ここでの最大にうれしかったのは、ちょうど太陽が富士山に沈むのを見られたことです。展望台は鈴なりの人で、あちこちから“Mt.Fuji “の声が聞こえます。観客の8割は外国人です。さかんに写真を撮っています。後で調べると、2018年度の”東京タワーからダイヤモンド富士を見る“は2月と11月の2回で、11月2日の1634分頃となっています。今日はダイヤモンド富士が見られたのでしょうか。私が東京タワーに行ったのは1030日でしたので、太陽は富士山のやや右から沈みましたが、それでも富士山のきれいなシルエットが見られてラッキーでした。

 翌日の水曜日は朝一番から講演を聞きましたが、すぐに飽きて、家内とレンガ倉庫に行くことにしました。その途中に、ふとみるとJICA横浜 海外移住資料館というビルがあります。「須藤かく」のことで一度、行きたかったところなので、レンガ倉庫の帰りに立ち寄ることにしました。今回は矯正学会に来たので、“須藤かく”の資料を一切持ってきていませんが、館内のボランティアをしている年配の方にこれまでの研究についてお話すると、少しお待ちくださいと図書資料室の方を紹介してもらいました。ちょうど資料室は閉鎖中でしたが、担当の方には熱心に話を聞いていただき大変ありがとうございいました。後日、資料をお送りするということになりました。ボランティアの方の非常に丁寧な対応には、自分も逆の立場になることも多いのですが、そうした丁寧な対応はしていませんでしたので、反省させられました。アメリカには全米日系人博物館があり、ここに日系人の記録の集約化が図られていますが、ほぼすべての日本人移民が出発した横浜の地にこうした資料館があるのは素晴らしいことであり、外務省外交資料館の一部の記録、外国旅券などもここで閲覧できればいいのですが。海外に移住した先祖、逆に海外に済む日系人祖先を訪ねる場合、まっ先に来るのはこうした資料館であり、より一層の資料の充実を望みます。移住者にとって日本は故郷ではありますが、二世、三世、四世となるにつれ、親戚も全くわからなくなり、故郷そのものもわからなくなります。

 2020年の矯正学会は世界、アジア矯正歯科学会大会を同時開催することになり、かなり大掛かりな大会になりそうです。期待しています。

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