2018年11月7日水曜日

AirFlow Prophylaxis Master 購入しました。

新型のエアーフローです

モリタのハンディタイプ


右の機械は蒸留水を作る機械です。


 スイスのEMS社の細かな粉によりバイオフィルムを除去するAirFlowの新型 “Air Flow Prophylaxis Master”を購入しました。昨年、モリタのパンフレットで“エアーフローハンディー3.0”のことが載っていたので、矯正用ワイヤーを着けたままPMTCをするにはこれはいいとすぐに買いました。矯正用装置の周辺の汚れをとるには粒子の大きなハンディパウダーリコールやミントを使える青いタイプのエアーフローがよいと出入りの歯科商店から勧められ、購入しました。ワイヤーが入っていても比較的簡単に清掃されるので、成人を中心にPMTCが必要な患者さんに使っていました。その後、昨年の日本矯正歯科学会の商社展示会場でEMSの方に聞くと、将来的にはパウダーはエアーフロープラスという粉が中心となり、モリタのハンディタイプはあくまで数歯に使うものであり、本格的に使うのであれば、きちんとしたものの方がよいと言われました。さらにハンディタイプは、重量が重く、長時間使うと疲れるし、また水量、パワーも調節できず、常にフルパワーで粉の消費も大きいと言っていました。本格的に買うなら機械本体とハンドピースが別々になったものを買った方が、水量や粉量も変えられるので維持費も安くなると言っていました。ハンディタイプを買う時にはそうした説明はなかっただけに、モリタの騙された気がします。どうもEMSの機器販売をモリタがしたかったようですが、松風が日本での販売権をすでに持っていますので、販売権外のハンディタイプをモリタが扱ったようです。知らないで損をしました。そこで矯正学会の会場にいたEMSの人にさらに聞くと、当時、松風から出ている機種はエアロルマスターとピエゾン(超音波スケーラー)がついたものと、2種類のハンドピースがついたエアロマスターと、1本のハンドピースがついたエアーフローS1がありますが、これらは順序、廃止され、今後は2種類の新型機種が中心となるとのことでした。

 そこでEMSの英語版のHPをみると、すでに最新型のエアーフローが載っています。細長いスタンドにきれいに収められ、1本が超音波スケーラー(ピエゾン)と1本がエアーフローのハンドピースがついたものと、もうひとつはエアーフロー1本だけのものです。将来的にはこの2種類に統一するようです。松風には新機種がでれば教えてほしいと言っていたのですが、なかなか日本での販売はなく、ようやく今年の10月に新機種が日本でも発売することになりました。もちろん新機種のデモも早めに申し込んでいたので、3週間ほど前、発売してすぐに実物を見ることができ、その洗練された設計に大変驚きました。旧製品がかなり時代遅れに見えますし、性能や保守管理も全く異なります。先日の日本矯正歯科学会でもEMSの衛生士に来週、うちの診療所に入ると言うと、驚いていました、青森では初、東北でも早い方です。衛生士さんは今後、この機種をEMSのメイン商品として日本全国の歯科医院に紹介するといきごんでいました。
今日、診療所に製品が届きました。すべてオートマティックになっており、あらためてよく練られた製品だと思いました。実際に患者になって試してみると、従来のエアーフロータイプは粉が歯に吹き付けられ、痛い思いがしましたし、口中粉まみれになり、あまり気持ちのいいものでありません。ところが新型は基本、グリシンがメインのエアーフロープラスを主として使うので、全く痛くはなく、水を吹きかけられているという感触のみです。全く粉っぽさがありません。ただ、機械のメイテンサンスは少し、面倒で、チューブ内の汚れを防ぐために消毒液は毎晩流す必要があります。スタッフが帰る前に1分ほど余分にかかりますし、次の日は、チューブ内の消毒液を水で流す必要があります。


 電磁弁の調子が悪く、ハンドピースから水滴が落ちるので、今度、本体を交換するとのことでしたが、個人的にはかっこよく非常に気にいっています。しばらく使ってみて、長所、欠点もこのブログで述べたいと思います。

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