2019年2月17日日曜日

冬の津軽 観光?

秋田の乳頭温泉、 手入れが簡単な灯篭、綺麗である

家の前の道、道路は半分になる

冬の真夜中、これくらいの明るさの不思議な夜がある

 今年は雪が少ないかと思っていたが、ここにきて毎日、雪が降っている。庭道の両脇には雪が積み上げられ、すでに1m以上になってきた。2月もまだ半分、この時期が春へのかすかな期待が裏切られる嫌な時期である。12月、1月はまだまだ雪、寒さへの覚悟もあるが、さすがに2月になると厳しい冬に腹が立ってくる。

 こうした雪に海外の人は興味があるようで、最近は雪と温泉が海外観光客の人気となっているようだ。雪=雨ということで寒くても雨が少ないところは雪も少ない。まず寒いところというと、アジアでは中国東北部、朝鮮、ロシア・シベリアなどが思いつくが、どこも雨が少ない。逆にタイ、台湾、ベトナムなど亜熱帯の地域は雨はまずまず降るが、寒くない。雨が降って、寒いとことというとアジアでも日本くらいとなる、世界で雪の多い都市ランキングでは5位はカナダ・ケベック、4位はカナダ・セントジョーンズ、そして3位は富山市、2位は札幌市、1位は青森市となる。年間降雪量は2位の札幌が485cmに対して、青森市は792cmでダントツの世界一です。ということは青森市の冬の雪まみれの光景は世界中、どこにも見られない光景ということです。これはある意味、自慢できることであり、観光資源にもなりうるものです。特に、アジア圏内でも、全く雪がない、見たことがないという国が多くある。台湾、ベトナム、タイ、マレーシアなどもそうであるし、雪が降る韓国や中国でも青森のような多くの雪はスキー場以外見たことがないであろう。

 ただ地元民からすれば、雪は憎悪の対象であり、こんな雪を誰が楽しいかと思う。それもあってこれまで雪を観光資源に考えることはスキー場以外なかった。それでも最近、新青森県総合公園内、スノースポーツパークを作り、そこでバナナボートやスノービルで楽しめるようになっている。また数年前から五所川原では地吹雪体験ツアーという厳寒の中、田んぼで地吹雪を体験するツアーと開いており、ハワイなどの観光客から脚光を浴びている。それでも青森市内、弘前市内においても冬の雪を観光地として体験できるところは少ない。

 弘前市で言えば、駅前から主要歩道を融雪化しているが、これはすばらしい試みである。観光客だけでなく、地元住民、特にお年寄りは冬場、転倒して骨折することが多く、歩道を雪にない状態にすることは予防にもつながる。今の所、弘前駅から百石町くらいまで融雪されているが早く弘前城まで融雪化を進めてほしい。さらに冬場のフェスティバルとして弘前市は28日から11日まで雪灯篭まつりをしている。これはすばらしいことだが、ただ会期が短く、もう少し、規模を縮小しても1ヶ月くらいは見れるものにしてほしい。そのためには、例えば、灯篭となると雪が降ると次第に原型が崩れてしまうが、山のように積み上げ、そこに穴を掘ってろうそくをつけるのであれば、かなり長い期間展示できる。また弘前城内にあるリクレーション広場も、大きな雪の滑り台を作っておき、ソリも貸し出せば良いと思う。以前、土手町でも歩道に小さな灯篭を作り、そこにろうそくを灯すことが行われていたが、いつのまにかやめてしまった。こうした街の人々の協力も必要なのかもしれない。

若い人に知恵を集めて、冬の津軽、雪の津軽を桜の津軽同様に世界に発信するようなチャレンジをしてほしい。世界一の雪国であることを嫌がるのではなく、今度は活用するような機運が盛り上がってほしいものだ。

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