2008年10月16日木曜日

第36回日本臨床矯正歯科医会大会





 10月14日,15日に静岡県掛川市のヤマハリゾート つか恋で行われた日本臨床矯正歯科医会大会に出席してきました。ヤマハつま恋といえば、私たちの世代には吉田拓郎、ポップコーンといったイメージがあり、期待しましたが、もう全盛期は過ぎたのでしょうか、何となく寂れた印象ももちました。部屋は4人用の部屋で、ここに一人で泊まるのは本当に寂しい思いがしました。部屋からインターネットにもつながらず、夜も食べるところが限られ、やや不満がありますが、大会自体は関係者の努力により大変思い出深いものになりました。

 今回、アンコール症例発表ということで、「ツインブロックを用いたClass II div.2症例」というタイトルで発表しました。協力をいただきました患者さんには感謝します。ただ一例症例では、30分という時間がもたないことと、いい症例を出してもあまり勉強にはならないと思い、1995-2003年に治療を行った上顎前突症例についての調査結果もあわせて発表させてもらいました。ツインブロックなどの機能的矯正装置を用いた70症例のうち、非常に効果があったのは50%、少し効果があったのが15%、効果はなかったのは15%という結果でした。機能的矯正装置は患者さんにより効果があるひとと、そうでないないひとに分かれる結果となりました。遺伝的な要因により、成長のポテンシャルのない患者さんではあごがあまり大きくならないようです。ただマルチブラケット装置による仕上げの治療の前に下あごの成長の良否がわかることは抜歯部位や治療を考える上で大きな参考になると思います。

 講演が最後の演題でしたのでもう一泊して、少し掛川市内も観光しました。掛川城というのがありますが、平成になって再建されたものなので、何だか映画のロケ地のような感じです。それでも鉄筋コンクリートではなく、木造りでしたので雰囲気はありました。お昼はタクシーの運転手さんから聞いたうなぎ屋さん(甚八)に行きました。かなり込むと聞いていましたので11時15分くらいに行くと、さすがに一組しかいませんでした。さばき、焼きと原則に沿って調理していましたので、20分くらい待ちました。その間にあっという間にお客さんが来て、外まで順番待ちの状態で人気店のようです。味は最高でした。うなぎ自体は小さいのですが、外はぱりっと中はジューシに調理されており、本当に久しぶりにおいしいうなぎを食べました。また料金もリーズナブルで確かうな重の竹で1550円くらいでした。うなぎと言えば東京の新宿のデパートなどでは4000円くらいしたのを食べましたが、ごく普通のもので身はぶよぶよしており、最近ではうなぎなんてこんなものかと思っていましたが、さすがうなぎの地元ではこんなうまいところがあるようです。また注文をしてすぐに出てくるようなところはどっか手抜きがされているはずです。4人席が4つと6人のカウンターのみのお店ですが、注文がきてから2人でさばき、おばちゃんが焼くといったこのスタイルでは、いくらお客さんがきてもこの席数が限界なのでしょう。店の造りはそれほどではありませんが、この調理スタイルは非常にポリシーが感じられ、好感がもてました。このウナギを食べれただけでも掛川に来たかいはありました。うなぎ好きなひとは是非おさえておきたいお店です。

0 件のコメント: