2008年10月5日日曜日

弘南鉄道





 弘南鉄道は、現在2つの路線があります。弘前ー大鰐間の大鰐線と弘前ー黒石間の弘南線です。最初、弘前に来たときは、こんなところにも私鉄があるんだなあと思いました。関西の私の感覚では、私鉄といえば阪神や阪急のイメージが強く、こんなちっぽけな私鉄がまだ残っているのが不思議な気がしました。また写真の中央弘前駅は始発駅ですが、本通りの裏に隠れたようにあり、ちょっとしたバス停のような感じです。とても始発駅とは思えないようなかわいい駅です。こちらに来て、1年ほどこの中央弘前駅から西弘前駅まで通っていましたが、四季それぞれの弘前の風景が見られ、楽しい思い出です。さらに大鰐までこの路線で行くと、桜やリンゴ畑も見られ、ちょっとしたローカル鉄道の旅を楽しめます。

 使っている車両は、東急電鉄の古い車両で、鉄道マニアのはたまらないようです。沿線に写真を撮っているひとも何度か見かけました。折りたたみ自転車などを持ち込めば、ぐっと活動範囲も広がります。朝夕は沿線の高校生で結構込み合いますが、それ以外はがらんとしています。30分に1本くらいで運行しており、弘前に観光にきた際は、鉄道ファンでなくても利用したらどうでしょうか。車では見られない風景が見られます。

 今のように車社会の中で、こういった小さな私鉄を維持すのは経営的には大変で、かっては全国にも多くのこういったローカルな私鉄があったのですが、今やほとんどはなくなっています。ただ最近ではエコブームを反映してか、お荷物の市電も各地で復活されているようです。以前いた鹿児島でもお城に方に行く路線が、車の邪魔になるからといって廃止され、もう一線の鹿児島ー谷山の路線も廃止されそうになっていましたが、何とか存続され、今に至っています。一度廃止すると復活はできません。ガソリン代の高騰や、エコのためにも是非ともこういった小さな私鉄は残してもらいたいと思います。できればヨーロッパで行われている自転車を直接持ち込める車両(朝夕を除く)や、全国の鉄道ファンを集めた催しなどしてほしいと思います。

 中央弘前駅近辺には観光スポットもありますので、次回紹介します。

 鉄道と言えば、私の友人が、これも鉄道ファンには有名な五能線に蒸気機関車を走らせようとがんばっています。なかなか費用がかかようですし、D51など大型の上記機関車は線路自体の大掛かりな補強が必要で、小型のものしか走らせることができないといった制約もあるようです。興味のある方は 五能線活性化倶楽部(http://www.gonousen.jp/) をご参照ください。あの五能線に機関車が走れば、さぞすばらしいことでしょう。

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