2014年5月11日日曜日

弘前市民会館の管理棟



 今日は天気が良かったので、散歩の途中、弘前市立博物館に寄ってきました。ここの後援会に入っているので、カードを見せれば無料です(年間会費は安いので何度の行く人にはお得です)。リニューアルされ、展示ガラスもよく見えるようになりました。また湿度、温度管理もきちんとできるようになったので国宝の展示もできるようになりました。逆に今まで、国宝展示ができないような環境だったとは驚きです。

 帰りは、これもリニューアルされた弘前市民会館の管理棟に行ってきました。以前の雰囲気を残しながら、きれいにリニューアルされ、いい感じです。受付でパンフレットをもらいましたが、大会議室(定員108名)の利用料金は午前で4470円、全日でも19370円、中会議室(43名)は2310円、10010円、第一小会議室(39名)は1880円、8140円、 第二会議室(20名)は1200円、5200円、和室(20名)は1970円、8550円とかなり安いと思いました。近所にある藤田庭園の洋館にある会議室もおしゃれですが、この管理棟の会議室もちょっとした会議や講演会、小さな学会でも活用できそうです。また館内にはおしゃれな喫茶室、batonもあり40名くらいまで昼食もできるようです。コーヒーもなかなか本格的でおいしかったです。全体的には便所も含めてかなりきれいになりましたし、おしゃれなので、皆様も活用されたらどうでしょう。ただ駐車場がやや狭いのが欠点かもしれません。

 壁には古いシチズンの壁掛け時計がありました。インターネットで調べても同形のものはなく、いつ頃のものかわかりません。シンプルでいいデザインです。こういった角型の掛け時計はわりと少なく。シチズンさんも電波時計にして復刻されたらどうでしょうか(デザインをそのままパクッタものが無印良品にありました。http://www.muji.net/store/cmdty/detail/4548718643844)

 弘前市民会館および管理棟は、コルビジェの弟子、前川國男の作品です。1964年に落成されましたので、今年で50年になります。今回のリニューアルでも随所に昔の雰囲気を残しながら、トイレなど必要な改修がされており、好感が持てます。古い施設を残しながら活用するのが、今風のように思えます。年配の人には古い記憶を思い出しますし、若い人にはおしゃれに思うでしょう。古いものを壊して新しいものを作ることは悪いことではないでしょうが、弘前ではできればそういったことはしないでほしいものです。新しいものは東京や大阪にはいっぱいあるのですから。

 現在、弘前博物館は美術館を兼ねているため、できれば吉井酒造の煉瓦倉庫を美術館にしてもらい、今の博物館は純粋な博物館になった方がよいと思います。つい最近も北海道の方からお電話があり、昔、博物館に先祖伝来のものを寄贈したのだが、見せてもらおうと思っても、長男しかだめだ、最初展示会があったが、それ以降全く展示されないといった不満を聞きました。まだ家には家宝があると話されていましたが、寄贈するより個人的に持っていた方がいいですよとお答えしました。こういったことは他の方からも聞き、弘前出身の方でも東京などの博物館に寄贈する方も多いようです。また古絵図などは図書館と博物館双方にありますが、常設展示では、両者の垣根を取っ払い、もっと多くの絵図や写真を展示してほしいところです。

 青森県立郷土館は県立博物館に該当するところですが、いかんせん収蔵物が少なく、文書や地図など歴史的な展示の多くが、弘前市立博物館、図書館のコピーとなっています。それでも展示方法には工夫を凝らしており、前回の「平尾魯仙青森のダビンチー」などはいい企画でした。一方、弘前博物館、図書館には多くの方の寄贈品がありながら、収蔵室にしまったまま十分に活用されておらず、もったいないことです。

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