2018年6月17日日曜日

ワールドカップ ロシア


 いよいよワールドカップの開幕である。ロシアということで時差がうまい工合にズレて、夜に番組を見られるのがうれしい。今大会からビデオ判定が大幅に取り入れられ、オーストラリア対フランス戦でもきわどいペナルティーキックやゴールシーンがあったが、皆が納得できる結果となった。特にオーストライリア対フランス戦の2点目は、ゴールライン判定は1cmくらいの微妙な判定で、一度、ゴールポストから跳ね返ったボールが着地後、ゴール外に出てキーパーがキャッチしただけに、これまでの審判の判定では半分以上の確率のノーゴールとなっただろう。公平性の点では優れた方法と言えよう。

 さて日本はどうかというと、ひとえに日本のGKの活躍による。今回のロシア大会のゴールキーパーは、長年日本代表である川島とガンバ大阪の東口、そして若手の柏レイソルズの中村の三人である。ワールドカップ前の強化試合、スイス、ガーナー戦では川島が、パラグアイ戦では東口と中村が出た。川島は軽卒なプレイもあり、あまり安定しておらず、調子はよくない。東口ももっとアピールすべきであったのに、ポジショニングが悪く、パラグアイの中距離のボレーをとれない。あれをとらないと日本代表の正GKには無理だろう。若手の期待の星、中村も2点目は守備の選手をだぶったという不運はあるが、十分にとれる球である。正GKになるためにはビッグプレイが必要なのだが、東口、中村ともそうしたアピールはなかった。ベテランの川島が日本のゴールを守ると思う。川島が23本、ビッグプレイをすれば、例えば1:0といったスコアで、勝つことも考えられるが、そうしたプレイがないと、3戦とも敗戦となろう。

 先月、鹿児島に行く折、羽田空港に待ち合いにいると、元日本代表の川口選手がいた。確か40歳を過ぎていると思うが、現在、SC相模原の一員として鹿児島での試合のために空港にいた。プロファイルでは身長は180cmとなっていたが、立った時を見計らって私(176cm)も立ってみたが、少し高いくらいで180cmには欠けるだろう。私も学生の頃はGKとしては背が低く、ハイボールには苦労したが、日本代表の川口選手の苦労はそんなものではなかろう。すごい選手だと思った。川口選手の特徴は、反射神経が高く、本当に多くのビッグプレイをした。高い球の処理にはやや不安があったが、ペナルティーキックを含めて近距離からのシュートには強く、ボンミスも少ない。


 日本の対戦相手のコロンビア、セネガル、ポーランドであるが、予想では3敗という声が多い。これを21敗、12引き分けで決勝トーナメントにいくのは、すべてGKにかかっている。予選リーグでは点をとられなければ、引き分け、勝ち点1をとれ、3試合で勝ち点3となり、予選突破もありうる。今回のワールドカップでもアイスランドのGKがアルゼンチン、メッシのペナルティーキックを止めるビックプレイをして、引き分けとなった。いい試合で感動した。ワールドカップにはきれいな試合は必要なく、がむしゃらな試合が望まれる。川島選手も是非、ビッグプレイの連発で、緒戦、パラグアイ戦、引き分けになってほしいものだ。(個人的にはそろそろ中村航輔になってほしいが、ワールドカップは荷が重いか)。

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