2024年2月19日月曜日

ブックトーク「本を出すこと」 まわりみち文庫



弘前の住む人は皆知っていると思うが、中三デパートを弘前城の方向にさらに進むとみちのく銀行があり、その先の小さな道を左に折れたところが「かくみ小路」である。この狭い道を50mほど進むと左側にあるのが、古書店「まわりみち文庫」である。開業当初から懇意にしてもらい、月に2、3度は訪れている。67坪の小さなお店で、これ以上狭い本屋は日本にもあまりない。店主は、以前は青森市では最も高級なホテル、ホテル青森に勤務していた人だが、何を思ったか、この弘前の、それもかくみ小路で数年前に古書店を開業した。東京や大阪、京都などでは、今風の古書店でこうした店があるのは知っていたが、弘前市で小さな古書店をすることはかなり勇気がいるし、さらに難しいのは継続していくことである。せっかくの志を何とか叶えたいと思い、少しばかり応援している店である。

 

以前から、お店で作家のブックトークをした方が良いと提案していたが、その後、弘前に住む作家を中心に、そうした試みを何度かしていて、一定のファンもいるようである。皆が本を買うのも大事であるが、店主と色々な話ができ、さらにいうなら常連さんのグループがあって、仲良いという関係も欲しい。ここにくれば知り合いに会い、最近読んだ本で面白かったもの何ですかといった会話ができる店が望ましい。ネットが進み、ほとんどの交流はラインやSNSで済んでしまうが、他人と直に話せる場所も欲しい。ここでは若い人も、年配の人も、また地位のある人も、学生も全て、同じ本好きに仲間であって欲しいし、できれば作家と読書の壁のなくなってほしい。

 

そうしたわけで、以前からここでブックトークをしようと話していたが、この3月10日にようやく実施することになった。当初は、近著の「弘前歴史街歩き」について話そうと考えていたが、本そのものがすでに売り切れで手に入らないため、もう少しテーマを広げて、「本を出すということ」というタイトルにした。本には、思っていることの半分も書けず、文章を書いて、それを本にする過程で面白かったことについてエピソードを交えて喋りたいと考えている。1時間半くらいのトークであるが、結構ボリュームがあり、かなり私生活についてもしゃべることになろう。兵庫県の尼崎市で生まれて、どうして弘前に住むようになり、本を出すようになったか、喋ろうと思う。

 

場所が狭いので8席しかないので、希望者は早めに「まわりみち文庫」まで連絡してほしい。固定電話がないので、直接、お店行って予約するか、下記のアドレスで申し込んでほしい。

 


すでに満席になりました。申し訳ございません。また開催いたします。


 

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