2009年3月15日日曜日

1/2400 戦艦クイーンエリザベス





 先月、東京に行った時に渋谷に遊びにいきました。といってもこの歳になると、とくに見たいものがあるわけではありませんが、今回は渋谷パルコにあるポストホビーという店に行ってきました。この店にはミニカーや飛行機、艦船模型がいっぱいあり、お目当てはドイツのNavis-Neptunという会社の1/1250の艦船完成模型で、戦前の客船を一度みてみたいと思っていました。さすがに完成度は高く、精密な仕上がりでしたが、あまりに高くて、買うのはやめました。そこで同じ店内にあるアメリカの1/2400の艦船キット、これはGHQという会社のものですが、第一次大戦のマイナーな軍艦もあったので、これを買ってきました。

 イギリスの第一大戦当時のクインエリザベスとAJAX、および日本の重巡鳥海の3つのホワイトメタル製の模型を買ってきました。艦船を作るのは実に40年ぶりくらいです。小学校のころに作ったきりで、それ以降はもっぱら飛行機のみを作っていましたので、資料もなく、塗装も飛行機用のものしかありません。といってもタミヤのソードフィッシュを作りかけた後、ここ5年ほどは全く模型自体も作っていませんが。

 ホワイトメタルといってもバリとりなどの加工は歯科用の器具を使えば簡単です。ところがさすがいいかげんなアメリカ製というか、前部のマストが折れており、後部のマストも0.3mmくらいの細い線の上に見張り台を乗っけるような構造で、とても脆いものです。さすがにこの部分は0.4mm線を加工して自作しましたが、それ以外はキットのままです。あっという間に仮組み立てが終わり(写真上)、塗装に移ろうと思いましたが、なんせ5年ぶりなので、持っていた40色以上ある塗装すべて乾燥して使えものにならず、また飛行機の資料はいやというほどありますが、艦船に関しては一冊もなく、塗装も皆目見当もつきません。とりあえず軍艦色など何色か買ってきて、まったくでたらめに塗装をしてみました。まずメタルプライマーというものをスプレーし、金属への塗装のつきをよくしてから、ラッカー系の軍艦色、デッキ色を塗り(飛行機と違い簡単です)、その後エナメル系のブラックを薄めて汚し(ワッシュ)、細かい部分を塗り、最後につや消しのホワイトでドライブラシュを行います。飛行機では銀色でドライブラシュすることが多いのですが、GHQのカタログをみると、ホワイトでするようなので、やってみたところコントラストが出てかっこよく仕上がりました。

 出来は食玩もの以下で、お恥ずかしい限りです。全体的にオーバー塗装ですが、1/2400くらいになるとこれくらいにしないとややのっぺりしてしまいます。なんせ小さすぎ、1mmが240cmになるので、あまり凝るのも大変で、適当にごまかしました。もともと1/2400というサイズは日本ではマイナーですが、アメリカでは主としてボード用の海戦ゲームで使われ、色々なサークルがあるようです。こういったミニチュア模型の歴史は長く、チャーチルも子供のころナポレオン戦争の小さな兵隊、騎馬などをたくさん並べて戦争ゲームをしていたようで、私の子供ころもイギリス製のこういった小さな兵隊、騎馬のゲームがありました。GHQ社も艦船模型以外にも、戦車や帆船、兵隊などのミニチュアゲーム用のホワイトメタル製品を出しています。

 一応、完成したので、次の巡洋艦AJAXに取りかかろうと思いましたが、何と艦橋の部品が入っていません。人形でいうなら首の部分がないわけで、がっかりです。会社に連絡して文句をつけようかと思いましたが、面倒なので泣き寝入りです。トホホ。戦艦土佐同様に未完成のまま廃艦です。

 ところでエリザベス女王のフルネームをご存知でしょうか。正解はエリザベス・アレクサンドラ・メアリー・ウィンザーで、また正式称号は「神の恩寵において、グレートブリテンおよび北部アイルランドの連合王国ならびにその他の王国・領土の女王、英連邦の元首、信仰の擁護者にあらせられるエリザベス2世陛下」という長いものです。

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