2009年3月29日日曜日

世界で最も強いチーム サッカー


 昨日のバーレン戦で何とか勝った日本だが、本当にふがいない。どうやらワールドカップには出場できそうだが、とても予選突破は今のチームでは無理であろう。
 世界で最も強いチームを思い出そう。クライフ率いる1974年のオランダチームやベッケンバウアー率いるドイツチーム、あるいはジーコら黄金のカルテットを要するブラジルチームも強いチームだったが、何と言っても1958年スウェーデン大会で優勝したブラジルチームは強かった(写真)。ペレのデビュー戦でもあったが、個々の選手の能力がヨーロッパの選手を圧倒して、まるで華麗な劇を見ているようなチームであった。この試合は高校のサッカー部の顧問ヒルケルさんの好意で部員一同16mm映画を教室で見た。

 メキシコオリンピックで3位になった日本チームですら、ドイツのクラマーコーチが初めて来たときには、ボールリフティングもできない選手が多数いたようで、エースストライカーの釜元選手ですら、10回のボールリフティングさえできなかったと言っている。当時の日本のサッカーはほとんどの選手が中学校からサッカーをはじめたため、技術は持たず、球をけって走るというもので、ブラジルサッカーのような高度な技術はとても持ちえなかった。それだからこのブラジルチームには衝撃的な印象をもち、当時は日本がブラジルに勝ったり、ワールドカップには出場するなんて、不可能だと誰しも思っていた。

 このブラジルチーム以上にすごいチームは、1954年のスイス大会で準優勝したハンガリーチームで、このチームは決勝でドイツに破れるまでなんと国際試合33連勝、この中には聖地ウエンブリーでイングランドを6-3で勝つというイングランドにとって屈辱的な試合も含んでいる。ワールドカップ後も15連勝するなどそのチーム力は断トツであったが、残念なことにハンガリー動乱でチームはバラバラになり崩壊した。

 実際に試合は見ていないが、このハンガリーチームの強さは、映画「ベルンの奇跡」(2003)からもわかる。スイス大会のドイツチームも決して弱いチームではなかったが、このハンガリーチームにはとても勝てないと思っていたからこそ奇跡であり、国民に希望を与える試合であった。ちなみにこの映画はサッカー映画の中ではきわめてよくできた作品で、終戦後のドイツの状況をうまく描き、おもしろい。是非ごらんになることを勧める。

 おそらくこのハンガリーチーム以上に強いチームは今後もでないであろうし、すでに伝説になっている。

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