2009年1月11日日曜日

土手町




 夕方、家から土手町の紀伊国屋に行く時に、教会の方角の空に「太陽柱」を見ました。寒い冬の日に見られるようです。何度も見たことはあるのですが、カメラを持っていなかったため、いままで撮りそこねていました。今度もちゃちなデジカメなためあまりきれいに撮れていませんが、教会の右の方から天上にすっと光の柱が現れました。複数の光の柱を「光柱」といい、めったに見られませんが、この「太陽柱」は寒くて天気のいい朝夕には割合見られます。

 写真を撮った道は郵便局から土手町を横切る道で2,3年前に完成しました。ご覧のように車2台は通れるような広くて立派な歩道ですが、あまり歩行者はいません。外灯もドイツのBEGA社のもので、これはデネガや上土手町にもあり(私の家にもちっちやなものもありますが)、高価ですが、なかなかおしゃれで耐久性も高い照明です。これをみてもかなり金のかかった道路です。また路面も最近、多くなった融雪になっており、いたれりつくせりです。ただこのような広い道ができたお陰で、車はスピードを出し怖い思いもしますし、なにより土手町がこの道で分断されるのが気になります。「世界ふれあい街歩き」でも狭い横町が面白く、単純に道を広くして車に便利なようにするのが街の活性化につながるとも思いません。弘前は空襲もなく奇跡的に江戸時代の街割りが残っています。できれば車には不便かもしれませんが、昔の道幅も保存してほしいものです。

 またこの写真のような道を作っても、除雪のスペースが必要で、一車線でも一半くらいの幅が必要です。であるなら、これは私の提案ですが、この半車線を自転車専用レーンにしてほしいと思います。自転車専用レーンは歩道に作るタイプと車道に作るタイプがあり、写真の立派な歩道は歩道に自転車を通るようにしたタイプですが、自転車と歩行者の事故が考えられること、また歩道と横断歩道などの段差が自転車からすれば気になること、歩道に作るより簡単で費用がかからないことから、できれば車道に自転車専用レーンを併設してほしいものです。自転車専用レーンといっても、それほど複雑なものではなく、道の端1.5Mくらいに線を引き、できればその内側をカラー化すればよいだけです。欧米の道で多くとられているいるやり方です。どうせ冬場は雪のため自転車に乗るひとはいないため、除雪スペースと自転車専用レーンは併用できます。近年のエコ運動はヨーロッパを中心に相当進んでおり、車から自転車、歩行への流れはもはや常識になってきています。狭い道、横町はこれ以上拡大しない、広い道は自転車専用レーンを併設することが一歩先んじた街作りかもしれません。

 紀伊国屋では「北欧スタイル」という雑誌を買いました。北欧のインテリアの興味をもつ私の好きな雑誌です。実際に北欧に行ったことはありませんが、この雑誌に紹介されるようなインテリアに関心のある北欧の住人のほぼ90%は、部屋では靴を脱いでいるようです、アメリカの住人に聞いても、住居の清掃を担当する主婦からは家に入る時はくつを脱ぐ習慣は歓迎され、家に入る前に靴を脱ぐといった習慣も次第に欧米にも浸透しているようです。おそらく日本人の習慣と欧米の主婦の住居を汚したくないという気持ちが一致してきているのでしょう。ただ下駄箱というものはまだないようです(イケアの商品には下駄箱らしいものはありますが)。日本では玄関を三和土という土間になり部屋を一段高くしていますが、海外では靴をぬぐという習慣は浸透してきても、住宅構造までは中々変えられないようです。かっては外人はうちの中で靴を脱ぐ習慣はないといわれていましたが、どこの国の主婦でもどろどろの靴(うんこを踏んだかもしれない)で部屋に入られ、後で掃除をするのを歓迎しません。日本人の生活習慣がエコ運動とともに海外に広まって事例かもしれません。

0 件のコメント: