2024年4月4日木曜日

弘前市が湧いている

 


 


このブログでは、弘前についての厳しいコメントを書くことも多いが、それでも他の町に比べると認知度という点ではマスコミに比較的取り上げられるところである。弘前市の人口は約18万人、人口規模でいうなら、私の実家の阪神間で言えば、伊丹市が20万人、川西市は17万人、宝塚市が23万人なので、同じくらいの市と考えてよい。まず伊丹市について言えば、私は隣の尼崎市に18歳までいたが、伊丹空港以外に行ったことはないし、まず大阪、兵庫の人で空港以外に行くことがない。川西市に至っては、関西の人に聞いてもどこだったかなあという市で(川西市の人、すいません)、もちろん川西市に行ったことはない。この3つの町の中でも全国的に一番有名なのが宝塚市で、宝塚歌劇の名を知らない人はいないであろう。個人的には宝塚の逆瀬に友人がいたり、富岡鉄斎で有名な清澄寺もあるので比較的知っているところであるが、それでも宝塚歌劇以外では知らない人が多いと思う。

 

現在、弘前市は、テレビで引っ張りだこの王林さん、現代絵画で有名な奈良美智さん、そしてお笑いではシソンヌじろうさん、NHKニュース7のメインキャスタになる副島萌生さんがいて、盛り上がっている。また漫画家としては「ふらいんぐうぃっち」の石塚千尋さん、「フシノカミ」の黒杞よるのさん、ロックバンド「人間椅子」の和嶋慎治さん、ピアニストの五条院凌さん、小説家では「パールの正しい使い方」の著者、青本雪平さん、映画監督には木村文洋さん、出生地というなら寺山修司も入れてよい。映画では、昨年公開された菊池凛子さん主演の「659km、陽子の旅」や「バカ塗りの娘」は弘前が舞台であった。ここ数年、弘前出身の若者の活躍が目立つ。

 

もともと弘前市は人口規模の割には、面白い人物を輩出するところで、小説家でいうと青い山脈で有名な石坂洋次郎、佐藤紅緑、葛西善蔵、福士幸次郎、長部日出雄、今官一、「あさが来た」の古川智映子やノンフィクション作家の鎌田慧などがいるし、高原学者の今和次郎、作曲家ではドラえもん、タイガーマスクなど多くのアニメソングを作った菊地俊輔や亜蘭知子、GRAYHisashi、柔術家の前田光世、プロレスラーの船木誠勝、西武ライオンズの外崎修汰、小惑星探査機はやぶさで有名になった川口淳一郎、奇跡のりんごの木村秋則、明治時代まで遡れば、「津軽人物グラフィティー」で取り上げた、外交官の珍田捨巳、政治家の笹森順造、菊地九郎、宗教家の本多庸一など多彩な人物がいる。

 

お国自慢に聞こえるかしれないが、県庁所在地である青森市、経済都市の八戸市など人口が弘前市より多い他の県内の市に比べても、弘前市のマスコミに取り上げが多いように思え、よくテレビを見ていると、弘前市での撮影が多い。先日も「暮らしの手帖」(4-5月号)で岡本仁さんの「また旅」で弘前市を取り上げてくれた。中央弘前駅などニッチなところを紹介し、さらには弘前市民にも馴染みの少ない、ホットな場所も紹介している。本来なら20-30ページくらいの詳しい説明がいるのを、31枚の小さな写真を一気に紹介しているが、その店名を言うと、中古家具屋「PPP」、古書店「まわりみち文庫」など私がよくいく店も紹介されているし、中央弘前駅近くの「よおしょく屋」、喫茶ルビアン、戸田のうちわ餅、居酒屋のドテノメヤッコ、ケーキ屋のマタニ、虹のマート内にあるブラザー、菓子屋の大阪屋、銀水食堂、中三ラーメン、コーヒー屋のYadori coffee roasters、壱番館、ひまわり、フランス料理のポムリ、バーのアサイラム、などなど、なかなかマニアックなお店紹介となっている。ただメインで取り上げられている焼き鳥屋はどこかわからない。

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