2025年5月13日火曜日

折りたたみ自転車 BD-1C

 





リアキャリア ピアノ線で固定 怖い構造


このBD-125年ほど前、2000年頃に近所のサイクリストスペシャル タケウチで購入したものである。ドイツのダームスダット工科大学のマーカス・ライズとハイコ・ミューラーが開発した折りたたみ自転車で、現在でも人気がある。というのは折りたたみ車にしては前後のホイールベースが長く、ほぼ26インチの普通車並みに走れるからである。ただタイヤ径が18インチと小さいので直進性はやや劣るものの、車体の軽さと相まって、かなりスピードが出る。ブルータスか何かの雑誌で取り上げられて、かっこいいと思って購入した。出たばかりの頃だった。他にはイギリスのプロンプトンという折りたたみ車もかっこいいと思ったが、16インチは流石に小さすぎるとBD-1にした記憶があるが、今ではプロンプトンの方が街用の自転車としては人気がある。

 

私は持っているBD-1は、家内も乗るかと思い、ハンドルがやや内傾しているBD-1Cというタイプで、カラーはオリジナルのシルバーにした。オプションとしてはリアキャリアと輪行袋があり、これも一緒に購入した。リアキャリは今、販売しているものとは違い、ワイヤーで固定するもので、このキャリアの組み立てはネットで載っていないので、説明書を添付する。キャリアとしてはやや頼りないので、今のものは下からも支えるものになっている。これまで25年使って、タイヤは2回交換、ゴムのダンパーは一回交換した。使っていて一番怖かったのは、ハンドルとステムの継ぎ目が折れたことだった。走行中にこの部分が折れ、なんとかこけないですんだがこれは怖かった。自転車屋に持っていくと、これはやばいと言われ、そのままミズタニ自転車に送られ、現行のネジで止めるタイプになった。それまではろう着したもので、他にも同様な事故があったのだろう。

 

折りたたみ車というと、僕らの世代はブリヂストンのワンタッチピクニカが非常に売れたが、今のような折りたたみ自転車の火付け役は、このBD-1とプロンプトンであろう。今ではこのBD-1も一台、安いもので198000円、チタン製の限定モデルは60万円くらいするが、2000年頃は10万円くらいで、ほぼ2倍になっている。イギリスのプロンプトンに至っては今や30万円くらいになっており(2000年頃は確か12万円くらい)、もはや外に駐輪できない自転車になった。ロードレーサなど他の輸入自転車に比べても値上がり幅が大きい。これだったら、小型自転車で世界最速のアメリカのBIKE Fridayというメーカーの方が安いかもしれない。この自転車はオーダー車で、昔も高かったが、今は作っているのだろうか。また自転車のロールロイスと呼ばれるイギリスのアレックス・モールトンは100万円以上するモデルもあるが、これは美しい。ここまでくるととても乗れないし、近所の喫茶店に行っても、盗まれるかもしれないとコーヒーもゆっくり飲めない。

 

春になると自転車の乗る人も多くなった。中学生を見ていると、ここ数年、ママチャリからスポーツ車に変わってきており、ドロップハンドルで通学する生徒も多くなった。大歓迎であるが、いまだに自転車道の整備は不十分である。もっと自転車専用レーンを拡大することが大事である。廃止される大鰐線も全てアスファルト道路にして、バス専用レーンにするか、自転車専用レーンとして活用してほしい。










0 件のコメント: